伝説の自社製バイクを展示!ブリヂストンがショーならではのタイヤ開発実演でブースを盛り上げる…東京モーターサイクルショー2023

180TA1改 / 東京モーターサイクルショー2023
180TA1改 / 東京モーターサイクルショー2023全 21 枚

3月24日に開幕した「東京モーターサイクルショー2023」で、ブリヂストンは、ガレージをコンセプトにしたブースを出展。今年で40周年を迎えるスポーツタイヤブランドのバトラックスと、モータースポーツでの輝かしい実績を存分に味わえる内容だった。

【画像全21枚】

◆貴重なブリヂストン製バイクが来場者をお出迎え

まず目を引いたのが1台のクラシックバイク。この1965年製のブリヂストン『180TA1改』は、ブリヂストンサイクル工業が製作し、市販車初のツインロータリーディスクバルブを採用した180TA1がベースのレースマシンだ。エンジンは177ccで、最高出力は32ps/10,800rpm。筑波サーキットで開催された2022年のレジェンド・オブ・クラシック第1戦で、クラス優勝を飾っている。かつてオートバイの生産も手がけていたブリヂストンの歴史を、現代に語り継ぐ貴重なマシンだ。

翻って、現在は鈴鹿8時間耐久15連覇、全日本ロードレース選手権13連覇、世界耐久選手権2連覇という圧倒的な戦績を継続中。その一翼を担ったマシンが、ブースを彩った。2021年の世界耐久を制したヨシムラSERTモチュールをはじめ、2019年の鈴鹿8耐優勝のカワサキ・レーシングチーム・スズカ8Hと準優勝のヤマハ・ファクトリー・レーシングチームのマシンを展示した。さらに2018年のル・マン24時間で優勝したF.C.C. TSRホンダ・フランスのマシンには実際にまたがることもできるというレースファンにはたまらない展示となった。

◆タイヤ開発時の「溝彫り」を間近で見学出来る、サイクルショーならではのデモも

タイヤにフォーカスした展示も興味深いもの。タイヤウォーマーの有無でいかにトレッド面の温度が違うか触って確認できたり、開発時に溝を手彫りするタイヤグルービングを実演したりといった、ショー会場ならではのデモンストレーションが楽しめた。もちろん、バトラックスの現行ラインナップも勢揃い。初期モデルからの歴史とモデルの系統をたどる40周年ヒストリーパネルや、希少な歴代カタログも目を楽しませてくれた。

そして「10年後、20年後にも『走るわくわく』を続けるためには何が必要だと思いますか?」という質問への、現役レーサーやレジェンドライダーの回答が並んだ、ブース外壁のサイン入りパネルも見どころだった。

ブース内では、ブリヂストンのレース活動やバトラックスに関するクイズラリーも実施され常に大盛況。残念ながら来場できなかった人や、会場の興奮をもう一度味わいたい人は、4月下旬以降に開催を予定しているというバーチャル展示会を楽しみに待っていてほしい。

《関耕一郎》

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