マツダは4月6日、『CX-60』のトランスミッション制御コンピュータなどに不具合があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。対象となるのは2022年7月5日~2023年1月23日に製造された1万0682台。
不具合が確認されたのは、トランスミッション制御コンピュータ、インバータ、コンビネーションメータの3か所。
トランスミッション制御コンピュータについては、制御プログラムが不適切なため、変速時やEV走行からのエンジン再始動時に、強めにブレーキを踏むとクラッチが解放しないことがある。そのため、エンジン回転が低下し、最悪の場合エンストするおそれがある。
改善箇所(インバータ)改善措置として、全車両、トランスミッション制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。不具合は12件発生、事故は起きていない。
インバータについては、制御プログラムが不適切なため、プッシュボタンスタートをオフした直後にオンするとインバータが起動しないことがある。そのため、アイドリングストップ後にエンジンが再始動できない。また、バッテリーへの充電が停止するため、充電警告灯が点灯し、最悪の場合エンストするおそれがある。
改善箇所(コンビネーションメータ)改善措置として、全車両、インバータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。不具合は4件発生、事故は起きていない。
コンビネーションメータについては、制御プログラムが不適切なため、メータの液晶画面を表示するための起動制御が完了できないことがある。そのため、速度計や警告灯等が表示できないおそれがある。
改善措置として、全車両、コンビネーションメータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。不具合は1件発生、事故は起きていない。
いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。