真っ黒いeアクスル? 正体はオール樹脂ハウジング…INTERMOLD 2023

住友ベークライトの樹脂製eアクスル(INTERMOLD 2023)
住友ベークライトの樹脂製eアクスル(INTERMOLD 2023)全 10 枚

住友ベークライトは、モーター、インバータ、ギアボックスなどのハウジングすべてをフェノール樹脂で構成した「黒いeアクスル」を展示していた。

EV(に限らずだが)の軽量化は、航続距離やコストに直結する重要な課題だ。バッテリー自体は金属類や希土類など比較的重い物質を多用するので、性能の効率化やセル、モジュールのパッケージングで対応することが多い。それ以外のボディ、内装その他の軽量化には既存車両のノウハウがつぎ込まれている。軽量化で注目されているのは、金属部品を樹脂やプラスチックに代替する方法だ。素材研究や製法の進化によって、強度や耐熱性など金属に近い性能を持つプラスチック製品は増えている。技術的にはリーフスプリングも樹脂製に代替可能になっている。

展示されていたeアクスルは、モーターケース、インバーターの筐体、デファレンシャルギアボックスのケースがアルミ合金などの金属ではなく、フェノール樹脂で作られている。これまでもECUやインバーターの筐体(弁当箱)やギアボックスなど、用途や要件によって樹脂化されたものは見たことがあるが、eアクスル全体を樹脂ケースとしたものは珍しい。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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