東武鉄道(東武)は4月28日、2023年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。
2023年度は7月15日から新たな特急用車両N100系『スペーシアX』が運行を開始。当初は6両編成2本が登場するが、2024年度に向けてさらに2本が増備されることになっている。


これに合わせて、浅草駅(東京都墨田区)や東武日光駅(栃木県日光市)がリニューアルされる。
駅のリニューアルについては、北春日部・花崎・加須・新柏の各駅でも工事が進められ、野田線の七里駅(さいたま市見沼区)が年度内に橋上化される。

バリアフリー化については五反野・谷塚・草加(3・4番線)・新田の各駅に可動式ホーム柵を、新柏・鎌ケ谷・馬込沢の各駅に固定式ホーム柵がそれぞれ設置される。
車両面では佐野・小泉・桐生の各線で運行されている10050形7編成がリニューアルされる。
また、2021年度から導入されている、省エネ化を目的に走行中車両の乗車率や車内温度、走行パターンなどのデータを把握し分析する「Remote」システムを新たに東上線の50000系に導入。500系『リバティ』や60000系への導入を拡大する。
このほか、西新井変電所(東京都足立区)とふじみ野変電所(埼玉県富士見市)では電車のブレーキ時に発生する余剰回生電力を直流から交流に変換し、駅などの電源として活用する電力回生インバータ装置を導入。栃木・板橋・若葉・森林公園の各変電所でも導入へ向けた準備が進められる。
