フィスカーの電動SUV『オーシャン』、最初の1台を納車…航続707km

欧州で販売されているフルEVのSUVの中で最長の航続

ツインモーターは最大出力550hp

廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用

17.1インチの高解像度ディスプレイ採用

フィスカー・オーシャン の最初の1台を納車したヘンリック・フィスカー会長兼CEO
フィスカー・オーシャン の最初の1台を納車したヘンリック・フィスカー会長兼CEO全 10 枚

フィスカーは5月5日、新型電動SUV『オーシャン』(Fisker Ocean)の最初の1台をデンマークで納車した、と発表した。

写真:フィスカー・オーシャン

◆欧州で販売されているフルEVのSUVの中で最長の航続

顧客は、デンマークのコペンハーゲンに最近オープンした「フィスカーセンター+」において、フィスカーのヘンリック・フィスカー会長兼CEOからオーシャンを受け取った。同会長兼CEOは、「コペンハーゲンでフィスカー・オーシャンの第一号車を引き渡せることになり、とても興奮している」と語った。

オーシャンの納車第一号車となったのは、発売記念限定モデルの「ワン」グレードだ。顧客の希望により、グレートホワイトのボディカラー、22インチのブラック仕上げの「エアグライダー」アルミホイール、真っ白なシーソルト内装、白いアルカンターラシートでカスタマイズされている。

フィスカー・オーシャンのワンは、1回の充電で最大707km(WLTPサイクル)の航続を可能にした。欧州で販売されているフルEVのSUVの中で、最長の航続を実現しているという。

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

◆ツインモーターは最大出力550hp

オーシャンはフィスカー初の電動SUVだ。オーシャンには、新開発のプラットフォームとして、マグナが手がけた「FM29」プラットフォームを採用する。また、オーシャンは、欧州のマグナの工場に生産を委託する。マグナでは現在、グローバルブランドに代わって、複数の車両を受託生産している。

オーシャンのワンのEVパワートレインは、ツインモーターのAWDだ。ワンは、モーターの最大出力が550hpとなり、0~96km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

オーシャンのワンには、「オフロードモード」が採用される。パフォーマンスと安全性を強化するために、「スマートトラクション」と呼ばれるトルクベクタリングシステムも用意されている。

◆廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用

インテリアには、カーペットにリサイクル素材を活用した。このカーペットには、廃棄された漁網から作られた再生ナイロンを使用している。また、インテリアの素材には、100%ポリカーボネートポリウレタンと100%強化レーヨンバッキングを採用した。さまざまなVOC(ホルムアルデヒドなど)の厳しい化学物質排出規制に適合している。

また、エコスエードも使用された。Tシャツなどのポリエステル繊維、ペットボトル、プラスチックなどをリサイクルした素材も用いられている。ポリエステルのリサイクルでは、従来のガソリンベースのポリエステル製造プロセスと比較して、エネルギー消費と大気へのCO2排出を80%削減することができるという。エコサステナビリティとして、汚染物質の排出とエネルギー消費のレベルは、オーシャンの生産サイクル全体を通じて保証されている。

オーシャンでは、ゴム廃棄物も再利用する。フィスカーは、タイヤの製造中に発生した廃棄ゴムを、埋め立てせずに利用する。リサイクルすることでエネルギーの量を大幅に節約でき、最終的に温室効果ガスの排出を削減できるという。

フィスカー・オーシャンフィスカー・オーシャン

◆17.1インチの高解像度ディスプレイ採用

新開発のセンタースクリーンとUI(ユーザーインターフェイス)を採用する。ダッシュボードの中央には、17.1インチの高解像度「Revolve4」ディスプレイを配置した。通常走行時には「ポートレートコントロールモード」表示となり、停止時には「ランドスケープハリウッドモード」表示に変更できる。

このランドスケープハリウッドモードは、プレミアムオーディオのオプションと組み合わせて、前席と後席の乗員に没入型の視聴体験をもたらすという。オーシャンは、無線アップデートによって、その機能を向上させることが可能、としている。

《森脇稔》

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