5月5日からオーダーメイド販売が始まった折りたたみ原付バイク「タタメルバイク」の初期販売モデルが、新宿住友ビル(東京都新宿区)で開催中のイベントで展示されている。
タタメルバイクは、かつてトランスフォーマーのオモチャの設計をしていたICOMA社の生駒社長が独自に開発した折りたたみ式原付バイク。往年のモトコンポのようにコンパクトなボックス形状で収納や運搬ができることで注目を集めてきた。
◆大幅に改良された先行販売モデル
5月5日から始まった「オーダーメイド販売」では、左右のパネルとフロントセンターパネルを注文に応じて特殊印刷加工やカラー塗装を行えるもの。本格量産前に初期販売という位置付けで、本社スタッフが手作業で制作する。価格は55万円からとなっている。
この先行販売でユーザーと対話を行いながら、さらなる改良を行って本格的な量産に繋げていきたいという狙いだ。これまで『レスポンス』では試作機の試乗レポートなどをお届けしてきた。また、各種イベントでも展示されてきたが、これらの試作モデルから、今回のオーダーメイド販売モデルは、特にフレームの強度面などで大幅なアップデートが行われているという。
折りたたみ機構もかなり改善されているらしく、1月のオートモーティブワールドではハンドルは「たたむのが大変なので」と収納する場面は見ることができなかったが、今回は、あっという間にバイクが四角いボックスに変形するデモが披露された。まさに映画の「トランスフォーマー」を思い出させる見事な変形だ。
この形状まであっという間だ。タタメルバイクの車両重量は約57kg。実際に持ち上げさせてもらったが、コンパクトとはいえ、大人でも一人で持ち上げるのはかなり難しい。その点を聞くと、持ち上げるよりも、転がせることがポイントだとのこと。ボックス状態でもタイヤが2つとも接地している。ハンドルだけ出した状態だと簡単に移動できる。特に都会はほぼバリアフリーになってきているので、移動、収納に便利だ。
◆人気のガチャガチャも買える
今回の展示が行われているのは、新宿住友ビルの三角広場で開催中の「Bicycle-E・Mobility City-Expo 2023(自転車- 電動モビリティまちづくり博)」のオリジン社ブースだ。開催は5月12日(金)から5月13日(土)まで。
展示が行われているオリジン社のブース。タタメルバイクで、オリジンの塗料を使用している関係もあるが、オリジン社が制作したタタメルバイクを3台収容して同時に充電できる、太陽電池パネル付きの充電システムも展示されている。
駅やインフラへの設置を考えたタタメルバイク充電システムのコンセプトモデル。これは3台収納だが、減らすことも増やすことも可能だと言う。また、今年1月に販売開始され、4万個以上売れた、タタメルバイクのカプセルトイ(ガチャガチャ)の販売機もブース横に設置されている。秋葉原の量販店などでは売り切れで買えなかったとされるガチャガチャが買える(500円)。
大人気で4万台以上売れた、タタメルバイクのカプセルトイ(ガチャガチャ)。展示ブースで、ガチャガチャの販売も行われていた。