メルセデスAMG SL、特別な8種類のボディ色と7種類の内装色が選択可能に…欧州で新パッケージ

完全受注生産オプション「マヌファクトゥーア」

「SL 55 4MATIC +」には476hpツインターボ搭載

SLとしては20年ぶりに後席を設けた4シーター車に

メルセデスAMG SL の「マヌファクトゥーア・パッケージ」装着車
メルセデスAMG SL の「マヌファクトゥーア・パッケージ」装着車全 10 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は5月23日、2ドアの4シーターオープンカーのメルセデスAMG『SL』の欧州仕様車に、完全受注生産オプション「マヌファクトゥーア(MANUFAKTUR)」の新パッケージを設定すると発表した。

◆完全受注生産オプション「マヌファクトゥーア」

マヌファクトゥーアは、製造や製作を意味するドイツ語だ。特別なボディカラーや高品質なインテリア素材を用意し、目の肥えた顧客のニーズに応えることを目指している。

例えば、ボディカラーは、「ビンテージブルー」と「シリコングレー」の2種類のソリッド仕上げ、「コートダジュールライトブルー」と「ルベライトレッド」の2種類のメタリック仕上げ、「ナイトブラックマグノ」、「ハイテクシルバーマグノ」、「グラファイトグレーマグノ」、「アイルランドミッドグリーンマグノ」の4種類のマット仕上げの合計8種類から選択できる。また、ミッドナイトブルーのファブリックソフトトップも用意している。

インテリアパッケージは、7種類のカラーバリエーションから選択可能。「クラシックレッド/ブラック」、「ミスティックレッド/ブラック」、「ローズグレー/ブラック」、「サバナベージュ/ブラック」、「タバコブラウン/ブラック」、「ヨットブルー/ブラック」、「シャドウグリーン/ブラック」を設定している。

◆「SL 55 4MATIC +」には476hpツインターボ搭載

メルセデスAMG SLには、従来型の金属製の「バリオルーフ」に代えて、電動ソフトトップを採用した。ソフトトップの採用は、2001年に生産を終了した4代目SL(R129型)以来、およそ20年ぶりとなる。これにより、21kgの軽量化と低重心を実現し、ドライビングダイナミクスとハンドリングにプラスの効果をもたらすという。省スペースで軽量な「Zフォールド」機構により、ソフトトップのコンパートメントカバーを不要にした。ソフトトップは3層構造で、外側から順にアウターシェル、防音材、ルーフライナーで構成されている。

開閉に要する時間は、約15秒。走行中でも、60km/h以下なら開閉できる。ソフトトップは、センターコンソールのスイッチパネルとマルチメディアタッチスクリーンで操作でき、アニメーションで開閉プロセスの進行状況が表示される。

「SL 55 4MATIC +」グレードには、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は476hp/5500~6500rpm、最大トルクは71.4kgm/2250~4500rpmを発生する。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」、駆動方式は4WDの「4MATIC+」の「AMGパフォーマンス」仕様。 0~100km/h加速3.9秒、最高速295km/hの性能を可能にしている。

◆SLとしては20年ぶりに後席を設けた4シーター車に

メルセデスAMG SL の「マヌファクトゥーア・パッケージ」装着車メルセデスAMG SL の「マヌファクトゥーア・パッケージ」装着車

メルセデスAMG SLでは、新しいパッケージングを導入した。これにより、2シーター車のSLが、4代目SL(日本仕様は2シーター)以来、20年ぶりに後席を設けた4シーター車になった。これにより、さらに用途が広がったという。後席は日常の使いやすさを向上させるとともに、身長150cmまでの乗員に対応する。後席は、ゴルフバッグなどを置くためのスペースとして使用することもできる。

航空機に着想を得たインストルメントパネルは、彫刻的で力強いウイングデザインとした。上側と下側で、機能を分けている。ハイライトは、新開発の4つの亜鉛メッキタービンノズルだ。パワードームデザインとし、インストルメントパネルに組み込まれる。インストルメントパネルの下側は、センターコンソールから滑らかにつながっている。

コックピットは、ドライバー重視の設計だ。ドライバー正面のインストルメントクラスターは、高解像度の12.3インチLCDディスプレイで、自立型ではなくメーターバイザーに組み込まれた。これにより、オープン走行時でも、太陽光による反射を防いでいる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る