シトロエン『C5エアクロス』に新型ハイブリッド、市街地走行の5割をEVモードで…欧州仕様

燃費とCO2排出量は最大15%削減

新世代の「アドバンストコンフォートシート」

先進運転支援システムは20種類

シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」
シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」全 10 枚

シトロエンは5月30日、ミドルクラスSUVの『C5エアクロス』(Citroen C5 Aircross)の欧州仕様車に、新開発の48Vハイブリッド搭載車「ハイブリッド136」を設定すると発表した。

◆燃費とCO2排出量は最大15%削減

この新しいハイブリッドシステムは、最大出力136hp/5500rpm、最大トルク23.5kgm/1750rpmの1.2リットル「PureTech」ガソリンエンジンに、新しい6速電動デュアルクラッチギアボックス「e-DCS6」、最大出力28hp、最大トルク5.6kgmの電気モーター、48Vのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたもの。

バッテリーの蓄電容量は432Wh。走行中、自動的にバッテリーは充電される。内燃エンジン車と比較して、燃費とCO2排出量は最大15%削減されるという。

走行モードとエネルギー回生は、自動的に管理される。市街地走行の最大50%はEVモードで走行することができるという。

シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」

◆新世代の「アドバンストコンフォートシート」

新世代の「アドバンストコンフォートシート」を採用した。シート生地裏に特別なフォームを配することで、身体とシートの当たり感を改善する。生地裏のフォームのボリュームを15mmとして、柔らかいクッション性を実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収するという。

アドバンストコンフォートシートは、シトロエンの「アドバンストコンフォート」プログラムの成果のひとつだ。身体をソフトに優しく包み込みつつ、確実にサポートするシートを実現するために、シートクッション素材のポリウレタンフォームを研究し、業界平均に対して密度の高い独自の高密度フォームを採用した。

リアシートを独立した3座としている点も特長だ。それぞれの乗員が等しく同じ優れた快適性を享受できるように、というコンセプトで導入されている。トランク容量は580~720リットル。後席を倒せば、最大1630リットルに拡大する。シトロエンによると、トランク容量はセグメント最大という。

シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」シトロエン C5 エアクロス の「ハイブリッド136」

◆先進運転支援システムは20種類

自動運転を見据えた最新の先進運転支援システム(ADAS)を20種類用意する。道路標識認識、アクティブセーフティブレーキ、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールなどが採用された。このうち、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールは、先行車を検出し、車両が停止するまで自動的に安全な車間距離を維持する。

アクティブレーンキープアシストは、道路上の車線表示を認識。ウインカーを出さないレーンチェンジを検出した場合、ドライバーに警告を行う。また、車両が死角にある場合、ドアミラーのライトの点滅でドライバーに警告。車線逸脱警報システムが作動すると、ステアリングホイールに力が加えられ、衝突を回避する。衝突リスクアラートは、30km/h以上の速度の時、前方車両に衝突する危険性があることをドライバーに警告。コーヒーブレイクアラートは、70km/h以上の速度で2時間運転した後、休憩を取るようドライバーに促す。

ハイウェイドライバーアシストは、アダプティブクルーズコントロールとストップ&ゴー、アクティブレーン逸脱警告システムを組み合わせ、特定の運転条件において、レベル2の部分自動運転を実現するもの。インテリジェントビームヘッドライトは、ハイビームとロービームの設定を自動的に切り替えることで、夜間の安全走行を支援するという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る