【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ

【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の
【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ全 18 枚

6月21日に発売されたトヨタの新型『アルファード』と『ヴェルファイア』。“おもてなし”の思想を元に"快適な移動の幸せ"をコンセプトに開発した──そう語るのは3代目アルファード&ヴェルファイアから新型までチーフエンジニアとして担当し続けている吉岡憲一氏だ。

&『アルファード』『ヴェルファイア』のチーフエンジニア・吉岡憲一氏。&『アルファード』『ヴェルファイア』のチーフエンジニア・吉岡憲一氏。

「3代目でアルファードは完成してしまい、これ以上の進化は難しい」と8年前の段階では思っていたという吉岡氏。しかしそこから海外のショーファーカー(自分で運転せず、運転手に運転してもらう車の総称)を徹底研究し、アルファード&ヴェルファイア・オーナーの声を取り入れ、そして技術の進歩が加わることで、新型にはさらなる“快適性”の追求が行われた。

その中でも特に従来型と変わったと語られたのが振動と音の“周波数”だ。

まず振動については、ボディの剛性やサスペンションといった部分だけでなく、身体に直接触れるシートも2層構造となっており、硬めのクッションと柔らかめのパッド、シート内にはゴムを2種類使用するなど、徹底した防振構造が取り入れられている。

【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ

これらにより、振動は従来型より3分の1まで軽減され、より快適な乗り心地を実現している。なお、このシートは少し“前傾姿勢”に座るよう設計されており、快適なポジションを保持できるようにもなっているそうだ。

【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ

もうひとつの“周波数”については、ロードノイズに対する対策だ。様々なショーファーカーを研究していくうち、それらでは人が不快に感じる音の“周波数”を排除していることに気がついたそう。

とはいえ、人はまったく音がしない無音空間も快適とは感じず、適度に心地よい音がする「森の中」などを好むという。そこで新型アルファード&ヴェルファイアでは、タイヤや風を受ける箇所の形状、吸音性のあるカウルなどにより、音を完全に消すのではなく、「心地よい“周波数”の音になるよう整えている」のだ。

【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ【トヨタ アルファード/ヴェルファイア 新型】車内空間の"快適性"にこだわり…3分の1に低減した振動とロードノイズ

こうして快適性を大幅アップさせ、ショーファーカーとしてももちろん、家族や大切な人との「快適な移動時間」を実現させている。

プレゼンテーションの最後に、吉岡氏は新型アルファード&ヴェルファイアを、「自然と互いに感謝の気持ちを抱く車」だとも語った。

快適な運転をしてくれた運転手への感謝の気持ち、それを受けて気持ちよく運転できる運転手。さらにはそうした時間を演出し、快適に安全に目的地に連れてきてくれた車への感謝。そういった様々な「感謝と思いやりを実現してくれる」車として、アルファード&ヴェルファイアまたひとつ進化を遂げたのだ。

《二城利月》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る