再々販で話題沸騰、40年変わらない『ランドクルーザー70』の魅力【懐かしのカーカタログ】

トヨタ・ランドクルーザー70系(1984年当時のカタログ画像)
トヨタ・ランドクルーザー70系(1984年当時のカタログ画像)全 9 枚

先ごろ“再々販”がアナウンスされた70系『ランドルクルーザー』(ランドクルーザー70)。前身には、1960年の登場から実に24年に渡り世界中で愛された“40系”をもち、その後継車として1984年に登場したモデルだった。そこで今回は来年で40周年を迎える70系の初代をカタログで振り返ってみたい。

【画像全9枚】

◆ランドクルーザーの第2世紀「70系」

「30年間荒野で得た豊富な経験をもとに、さらに磨かれ、鍛え抜かれ、新たなる世紀へ向けてクルーズを始めました。(中略)ランドクルーザーの第2世紀。」……カタログを開くとそんなコピーも。平たく言うとジープタイプだった40系から、質実剛健さはそのままに、グッと近代的な箱型積み重ねのボデー(カタログの記述より)に一新されたのが70系だった。

ボディタイプは全3タイプの設定。ホイールベース2600mmでFRPトップのミドル(BJ73V-MN、MR)と、ホイールベース2310mmのショートはバンタイプ(BJ70V-MN、MR)と幌タイプ(BJ70-MR)の布陣。

ミドルとバンにはLX、STDの2グレードが設定され、上位のLXはパワーステアリング、215SR15ラジアルタイヤ、タコメーター、ファブリックシート、リヤワイパー、クラッチブースターなど装備、機能が高められていた。

シャシーはラダーフレームと前後リーフリジッドサスペンションの組み合わせ。2WD走行から4WD走行への素早い切り換えを可能にしたワンタッチ2-4セレクターや、フリーホイールハブ、積載荷重に応じて後輪の制動力を制御する機能(L.S.P.&B.V.)なども備えた。

搭載エンジンは排気量3431ccの直列4気筒OHVディーゼル(3B型)で98ps/23.0kg-mの性能。カタログの諸元表によれば、バッテリー、オルタネーターはより容量の大きなものがオプションで選択可能だった。

なお70系は2014年にも1度、30周年を記念し復活。この時にはダブルキャブのピックアップも用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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