トヨタ『GRスープラ』に可変リアスポイラー装備…45周年記念車を米国で発売

トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」
トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」全 13 枚

トヨタ自動車の米国部門は8月17日、2ドアスポーツカーの『GRスープラ』(Toyota GR Supra)の「45thアニバーサリー・エディション」を発売した。900台限定で、現地ベース価格は6万4375ドル(約935万円)と発表されている。


◆深みのあるオレンジ「ミカンブラスト」を用意

初代スープラ(当時は『セリカスープラ』)が1979年モデルとして導入されて45年になることを記念する。なお40周年記念仕様は、先代がモデル末期であったためか設定されていない。設定されていたら2018年発表の2019年モデルになるはずだったが、現行世代が2019年発売の2020年モデルからだ。

GRスープラの45thアニバーサリー・エディションには、1990年代の『スープラ』へのオマージュとして、ボディカラーに深みのあるオレンジ「ミカンブラスト」(限定450台)とホワイトの「アブソリュート・ゼロ」(限定450台)の2色を用意した。

また、手動で角度調整可能な大型リアスポイラーも装備する。このスポイラーには調整ネジがあり、ドライバーはその角度を変えることで、後輪にかかるダウンフォースに影響を与えることができるという。

さらに、マットブラック仕上げのアルミホイール、ブラックのGRブレーキキャリパー、ブラックのスープラサイドデカールも装備している。フロントのブレーキキャリパーには、GRロゴが配された。エンジンルームには、TOYOTA GAZOO Racingのロゴをあしらった45thアニバーサリー・エディション専用のオレンジ塗装のストラットタワーブレースが装着されている。

トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」

◆最大出力382hp を発生する3.0リットル直6ターボ

45thアニバーサリー・エディションには、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このストレート6の最新バージョンでは、エキゾーストマニホールドのポートを2個から6個に増やしたデュアルブランチ構造を採用した。さらに、新設計のピストンの採用により、エンジンの圧縮比を11:1から10.2:1に変更している。このエンジンは、より高い回転数でより高いトルクを生み出し、タービンのような滑らかさで回転を維持するという。

米国仕様の場合、最大出力は382hp/5800~6500rpm、最大トルクは50.9kgm/1800~5000rpmを獲得する。0~96km/h加速は3.9秒の性能を発揮する。

ロールバランスと乗り心地を改善するために、サスペンションを再チューニングした。電動パワーステアリング部品も新設計され、作動システムも再チューニングを受けた。アクティブリアスポーツディファレンシャルを標準装備している。

トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」トヨタ GR スープラ の「45thアニバーサリー・エディション」

◆操作性やレイアウトにこだわった6速MT

45thアニバーサリー・エディションでは、トランスミッションに6速MTが選択できる。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車のトラクションコントロールやブレーキは、6速MT車用に最適化されている。この6速MTは、ファイナルレシオを3.15(8速ATは3.46)とし、スポーツカーのパフォーマンスに適したレスポンスとギアリングを実現しているという。

また、シフト操作に必要な力を最小限に抑えるために、シフトノブの重量は200gとした。さらに、人間工学に配慮し、シフトノブとコントロールパネルの間に約43mmのクリアランスが生まれるよう、レイアウトにもこだわったという。

さらに、この6速MTには、コンピューターがドライバーのクラッチ、シフト操作に合わせて、最適なエンジン回転数になるよう制御する「iMT」を導入した。シフト操作時に、自動でブリッピングを行う、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  2. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  3. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る