ガソリン高騰で e-bike に乗り換える人ってどんな人よ?…TREK担当者に聞く

トレック・ジャパン
トレック・ジャパン全 3 枚

ガソリン価格の高騰を追い風に、6~8月の販売台数が、前年比150%を記録し売上好調を続けているメーカーがある。これは自動車メーカーじゃなくて、スポーツバイク「TREK」(トレック)の話。

米国スポーツ自転車大手 TREKの日本法人トレック・ジャパン(兵庫県西宮市)は、同社が国内展開する電動アシスト付きスポーツ自転車e-bikeカテゴリの、直営店での販売動向を公表した。

◆ガソリンが高騰した時期にe-bikeが売れた

2023年1~8月をとおして前年比を120%以上販売台数を伸ばしているうえに、ガソリンが高騰した6~8月は、150%ちかい伸長を記録し、トレックの関係者は「クルマで通勤・通学する人たちが、高性能e-bikeに乗り換えているケースが多い」という。

どんな人がクルマからe-bikeに乗り換えているか。まずはユーザー像。「男性が7割で、30~50代がメイン。ライフスタイルや趣味、好きなクルマやモビリティに積極的にお金を使う嗜好性があり、環境や健康にも関心が高い人たち」という。「普段からクルマを日常的に使っているけど、健康や環境なども気にして、通勤や日常の短距離移動はe-bikeで行く。そんな人が増えている」。

◆店舗で確認して購入する

ではなぜトレックのe-bikeを選ぶか。トレックは、電動アシストクロスバイク、電動アシスト付きマウンテンバイク、電動アシスト付きロードバイクと、約10種類ものe-bikeをラインナップ展開し、価格帯も20万円台から90万円もするタイプまで幅広くそろえている。

「e-bike に乗り換えてみようかなという、初めての人は検索で。トレックにもともと乗っている人は、トレックの電動アシストモデルを試乗して決めている」という。検索でトレックを決める人たちは、「もともとしっかりしたブランドを選ぶ人たちで、安かろう悪かろうの無名モデルよりも、実際に店舗でモノを確かめて納得して買っていくという人が多い」そうだ。

「トレックは、挙動が把握しやすいペダルアシストシステムのみを採用し、さらに天候に関係なく安心して停止できる油圧ディスクブレーキをすべてのモデルに搭載する。また、すべてのトレックe-bikeは、店舗に常駐するプロのメカニックがメンテナンスしてくれるという安心感も選ばれる理由かもしれない」

◆乗り換えではなく、セカンドカー需要

地域性も興味深い。ガソリン高騰の6~8月、トレック直営店でe-bikeが前年同月比200%を超えた店舗が、東京・池袋、栃木・宇都宮、北九州、神戸・須磨、大阪・泉中央、東京・青山、富山、山梨・甲府だった。

「地域性というよりも、都市型のライフスタイルをおくるユーザーのなかで、環境や健康を意識しながら、“楽しい走り”を積極的に選ぶ人が多いようにみえる。だから、愛車のクルマを手放すわけでもなく、セカンドカーを手に入れる感覚でトレックのe-bikeを手に入れてるようだ」。ガソリン高騰で節約のためにe-bikeに乗り換える、ではなかった。むしろ積極的に“日常の走り”をアップデートすべく、トレックを選びアクティブに走る、そんなユーザー像がみえてきた。

いっぽうでトレックはいま、すべての“ママチャリ”を一律1万円で下取る「TREK“ママチャリ”下取りプログラム」をスタート。トレックe-bikeに“ママチャリ”から乗り換える人も出てきそうな気配……。

《レスポンス編集部》

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