アウディ『Q4 e-tron』、ツインモーターは340馬力に…2024年型の欧州受注開始

アウディ Q4 e-tron の2024年モデル
アウディ Q4 e-tron の2024年モデル全 10 枚

アウディ(Audi)は9月26日、電動SUV『Q4 e-tron』の2024年モデルの受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、5万2950ユーロ(約840万円)と発表されている。

2024年モデルでは、全モデルに蓄電容量82kWh(正味容量77kWh)のバッテリーが搭載された。バッテリーセルの最適化により直流での充電性能が向上し、理想的な条件下ではバッテリー容量の10%から、約28分で80%まで充電できる。4WDの「クワトロ」モデルでは最大出力175kW、後輪駆動モデルでは最大出力135kWでDC充電できるようにした。

2024年モデルは、全車のリアアクスルに新型モーターを採用した。この改良により、さらに高い効率とパワーを獲得するとともに、航続を延長している。後輪駆動の45 e-tronグレードの場合、モーターは最大出力286psを発生し、0~100km/h加速は6.7秒だ。4WDの「45 e-tron クワトロ」グレードでは、モーターは最大出力286psを引き出し、0~100km/h加速は6.6秒。最上位グレードの「55 e-tronクワトロ」は、ツインモーターが最大出力340psを発生し、0~100km加速を5.4秒で駆け抜ける。最高速は全車が180km/hに到達している。

サスペンションは再チューニングされ、快適性、ドライビングの楽しさ、安定性をさらに高めるために、バランスを向上させている。標準サスペンション、スポーツサスペンション、ダンパーコントロール付きサスペンションを採用するいずれのモデルも、ステアリング特性とダンパーのチューニングが見直された。その結果、調和のとれたダンピング、ステアリングレスポンスの向上、よりタイトな荷重コントロールを実現しているという。

スポーツサスペンションでは、車高が15mm低くなる。再チューニングされたダンパーとスプリング、ステアリングは、バランスの取れたしっかりとしたドライビングエクスペリエンスと、アウディらしいスポーティなステアリングレスポンスを実現する、と自負する。ステアリング操作に対してよりダイレクトに反応し、いっそうスポーティで俊敏な走りを可能にしているという。

2024年モデルではオプションとして、高速道路で90km/hを超える速度域において、アダプティブクルーズアシストと組み合わせて、「アシストレーンチェンジ」を初めて利用できるようになった。アシストパッケージプロ、アシストパッケージプロ&アシストパッケージ、保護・警告システムプラスに含まれるアシストレーンチェンジは、「MMI」を通じて作動させることができる。

この新システムは、インストルメントパネルとAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイに表示される白い矢印を使って、ドライバーに車線変更の可否と安全な車線を知らせる。ドライバーがウインカーレバーを作動させて車線変更を開始すると、システムが積極的にステアリング操作をアシストする。車両が隣のレーンに入ると、ウインカーは自動的に消える。車線変更のアシストは、リアのレーダーからのデータを利用して可能になった、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  5. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る