「ワゴンの火は絶やさない」量産ボディで登場!アウディの電動ワゴン『A6アバント e-tron』

アウディ A6アバント e-tron プロトタイプ(スクープ写真)
アウディ A6アバント e-tron プロトタイプ(スクープ写真)全 17 枚

アウディはステーションワゴン「アバント」の伝統を守り、BMWの最新電動ワゴン『i5ツーリング』と真っ向勝負を挑む体制が整っているようだ。

クロスオーバーSUVやハッチバックが主流の電気自動車市場において、ワゴンは圧倒的に少ない。プジョー『E-308 SW』、オペル『アストラ スポーツツアラーエレクトリック』、ニオ『ET5ツーリング』そしてポルシェ『タイカン クロスツーリスモ』、そして最大のライバルとなるBMW「i5ツーリング」らが存在している程度だろう。メルセデスベンツは今後段階的にステーションワゴンを廃止していくと噂されており、その市場は狭まるばかりだ。

しかしアウディはそうは考えていないようだ。1996年に「スーパー90ヴァリアント」を発表して以来、アウディのエステートカーとして知られるアバントはブランドのDNAの一部となっており、それは電動化時代においても変わらない。BEV(バッテリー式EV)として生まれ変わる『A6アバント e-tron』がそれを証明してくれるだろう。

◆量産ボディで登場!アウディの電動ワゴン『A6アバント e-tron』

アウディ A6アバント e-tron プロトタイプ(スクープ写真)アウディ A6アバント e-tron プロトタイプ(スクープ写真)

今回スクープした最新のプロトタイプは、完全な量産ボディとスプリットヘッドライトを備えている。10月初旬には赤いブレーキキャリパーを備えた最強モデル「RS6アバント e-tron」を捉えたが、今回はベースモデルのようだ。アウディは2022年3月、「A6アバント e-tronコンセプト」を発表した。このA6アバント e-tronはその市販バージョンとなるが、ほぼ製品化の準備が整っているように見える。

プロトタイプにはサイドミラーやフラッシュドアハンドルが追加され、コンセプトでは22インチだったホイールは、実用的な20インチに置き換えられている。またフロントの下部インテークにはレーダーセンサーが追加されているほか、後部にはワイパーと水平の赤いリフレクターが追加された。

A6アバント e-tronは、ポルシェ『マカンEV』と「PPE」プラットフォームを共有する。シングルモーター仕様とデュアルモーター仕様を投入する可能性があり、後者は最高出力380psを発揮するとみられる。加速中には最大401psまでブーストされるが、より高速なパフォーマンスを求める顧客は、S6またはRS6 e-tronをチェックする必要があるだろう。

そのパフォーマンスは、S6が490ps、オーバーブースト時で最大517psを発揮、RS6は805psでブースト時には816psを叩き出すと噂されている。また100kWhのバッテリーにより航続距離は435マイル(700km)が予想される。

A6アバント e-tronのワールドプレミアは、2024年内となるだろう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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