[音響機材・チョイスの勘どころ]ディスプレイオーディオの音響性能を検証!…メインユニット

市販「ディスプレイオーディオ」の一例(カロッツェリア・DMH-SZ700)。
市販「ディスプレイオーディオ」の一例(カロッツェリア・DMH-SZ700)。全 1 枚

カーオーディオシステムの性能を上げたいと考えているドライバー諸氏に向けて、それを実行しようとするときに役立つ情報をさまざま紹介している当コーナー。現在は「メインユニット」の中の「ディスプレイオーディ」について解説している。

さて、今回から何回かにわたっては、市販「ディスプレイオーディ」の音響機器としての能力を分析していく。なお、「ディスプレイオーディオ」を豊富にリリースしている大手カーエレクトロニクスメーカーは2つある。1つがカロッツェリアで、もう1つがアルパインだ。まずは、カロッツェリアの各製品について検証していく。

結論から入ろう。カロッツェリアは「ディスプレイオーディオ」を計5機種ラインナップしているが、音響性能はどれも高い。ちなみに同社はハイエンド「AV一体型ナビ」シリーズとして『サイバーナビ』を擁し、当シリーズは音響性能が図抜けて優秀だ。で、同社の「ディスプレイオーディオ」の各機は、それに準ずる能力を保持している。

なお『サイバーナビ』とは、「イコライザー」で差が出る。同シリーズの各機には「左右・サブウーファーch独立31バンド」タイプの「イコライザー」が積まれているが、「ディスプレイオーディオ」各機の「イコライザー」は「13バンド」タイプだ。

しかし『サイバーナビ』に積まれているもう1つのスペシャル機能、「ネットワークモード」は「ディスプレイオーディオ」の各機にも搭載済みだ。で、当機能が搭載されていると、フロント2ウェイスピーカーの「マルチドライブ」を行える。

これが可能となるメリットを詳しく説明していこう。まず、普通「メインユニット」には「4chパワーアンプ」が内蔵されていて、それにて左右のフロントスピーカーと左右のリアスピーカーを鳴らすのだが、「ネットワークモード」に対応していると、リアスピーカー用の出力をフロントのツイーター用の出力として使えるようになる。つまり、内蔵の4ch出力の1つ1つで、フロントのツイーターとミッドウーファーの1つ1つをドライブできるようになるのだ。

結果、各スピーカーの駆動力がアップする。さらには、各スピーカーに対してサウンドチューニング機能を個別に適用させられる。なので音の質が上がり、きめ細やかなサウンドチューニングを施せる。

このような鳴らし方が可能となる「メインユニット」は、現行モデルではカロッツェリア製品だけだ。ハイグレードな内蔵アンプシステムを組みたいと思ったときには、カロッツェリアの「ディスプレイオーディオ」は特別な力を発揮する。覚えておこう。

今回は以上だ。次回もカロッツェリアの「ディスプレイオーディオ」の音響性能について説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る