国土交通省は、近畿圏の高速道路の料金体系について新たな具体方針を公表、「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」を改定したと発表した。
社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会の基本方針に基づき、「料金の賢い3原則」を基本として新しい料金体系を確立することが必要とされている。近畿圏の関係自治体では、新たな高速道路料金について議論がなされ、国土交通省に対して具体的な提案がなされた。
これらの提案を踏まえ、ネットワーク充実のための財源確保や円滑な交通処理、確実な債務償還を考慮しながら、近畿圏の高速道路がより効率的に賢く使われるよう、料金に関する具体方針をまとめた。
具体的な方針としては、料金体系の整理・統一とネットワーク整備、管理主体の統一も含めた「継ぎ目のない料金」の実現が挙げられている。
料金体系の整理・統一については、現行の高速自動車国道の大都市近郊区間の水準を基本とする対距離制を導入し、物流への影響や非ETC車の負担増などを考慮して上限料金を設定するとともに、短距離利用の促進により並行一般道の渋滞削減等を図る措置を行う。