日本の鉄道は、正確な運行と安全面で世界の最高レベルにある。そこには、過去の鉄道事故の教訓を安全技術に活かしてきた歴史があるという。『鉄道重大事故の歴史』(発行:グランプリ出版)は、日本の鉄道の安全技術がどのように進化してきたのか、元鉄道技術者の著者が解説する。
『鉄道重大事故の歴史』 <新装版>
著者:久保田博
発行:グランプリ出版
定価:3080円(本体2800円+消費税10%)
発売:2023年12月15日
本書では、鉄道創業期から2005年までの国内188件の重大事故を分析し、いかに日本の鉄道の安全技術が進化を遂げてきたのかを解説する。また海外での事故例54件のほか、列車事故率の推移、索引なども加えている。
目次……●鉄道創業期(1872~88年)●鉄道伸長期(1889~1905年)●鉄道国有化期(1906~19年)●鉄道発展期(1920~36年)●戦時期(1937~45年)●終戦直後期(1945~49年)●国鉄発足期(1949~56年)●鉄道近代化前期(1957~63年)●鉄道近代化後期(1964~75年)●国鉄最終期(1975~86年)●現代期(1987~2005年)●事故の解析と鉄道保安

本書は2005年刊行の『鉄道重大事故の歴史』(第4刷)の内容を再確認して修正を加えるとともに、01年から22年までの鉄道事故の発生件数表を追加、さらに索引の掲載項目を見直し、事故原因や安全技術に関する内容に重点を置いて新規作成した、新装版だ。