【スズキ スイフト 新型】旧型スペック比較…洗練されてさらに「スマート」で「コンパクト」

スズキ・スイフト 新型/スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)
スズキ・スイフト 新型/スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)全 25 枚

スズキは12月6日、コンパクトハッチバック『スイフト』の新型を発表した。先代「スイフト」がフルモデルチェンジしたのは2017年のことであるが、そこから約6年の歳月を経てどのように進化したのか。今回は、旧型と新型を徹底比較し、その違いを探る。

以下、数字は代表的な数値。

◆ボディサイズ比較

●新型スイフト

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

全長:3860mm
全幅:1695mm
全高:1500mm(4WD仕様車:1525mm)
ホイールベース:2450mm

●旧型スイフト

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

全長:3845mm(RS、ハイブリッドRS:3855mm)
全幅:1695mm
全高:1500mm(4WD仕様車:1525mm)
ホイールベース:2450mm

新型では、全長が旧型からごくわずかに増大した。しかしそれ以外の公称値は全く一緒であり、少し離れて見ればほとんど違いに気づかないほどだろう。

◆居住性比較

●新型スイフト

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

室内長:1905mm
室内幅:1425mm
室内高:1225mm

●旧型スイフト

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

室内長:1910mm
室内幅:1425mm
室内高:1225mm

一方の室内は、旧型よりごくわずかに縮小している。実用性においては、旧型とほとんど同じと言える。

◆トランク比較

●新型スイフト

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

室内長:675mm
室内幅:1155mm
室内高:875mm
容量:265リットル

●旧型スイフト

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

室内長:675mm
室内幅:1140mm
室内高:870mm
容量:265リットル

トランクは、幅が広くなった代わりにわずかに低くなった。普段の使い方は人それぞれだが、物を無駄なく積載するという点では幅が広いことによるメリットがありそうだ。

◆エンジンスペック

●新型スイフト

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

型式:Z12E
種類:直列3気筒
総排気量:1.2リットル(+モーター)
最高出力:60kW(82PS)/5700rpm
最大トルク:108Nm(11kgfm)/4500rpm
タンク容量:37リットル

●旧型スイフト

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

型式:K12C
種類:直列4気筒
総排気量:1.2リットル(+モーター)
最高出力:91kW(67PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12kgfm)/4400rpm
タンク容量:37リットル

新型ではエンジンが刷新されている。旧型に搭載されていたK型エンジンがスイフトに搭載されたのは2007年のことなので、実に16年ぶりの新型エンジンだ。一見すると出力もトルクも低下しているが、実際は気筒数をダウンサイジングし性能は据え置きという仕上がり。

◆燃費、駆動系比較

●新型スイフト

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

燃費(WLTC):22.0~24.5km/リットル
最小回転半径:4.8m(4WD仕様車:4.7m)

●旧型スイフト

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

燃費(WLTC):18.8~21.8km/リットル
最小回転半径:4.8m

新型ではエンジンの刷新により、旧型より3km/リットルほど燃費が向上している。走行性能はそのままに燃費を向上させた点は、実直な進化と言える。

◆車両価格

スズキ・スイフト新型スズキ・スイフト新型

●新型スイフト
172万7000~233万2000円

スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)スズキ・スイフト従来型(ハイブリッドRS、2017年)

●旧型スイフト
138万8200~204万8200円

旧型と比較すると、新型は約30万円の値上がりとなった。昨今の物価高やパワートレインの進化を踏まえると納得ではあるが、手痛い出費であることには違いない。

更に、新型では純ガソリン車、ハイブリッド車ともに設定されていた上位グレード「RS」が廃止されたこともあり、実態の値上がり幅は見かけ以上だ。

デザイン面は好みがあると思うが、客観的な要素ではパワートレインの進化に30万を投資するかどうかのみという違いとなった。これは裏を返せば、先代ユーザーが違和感なく乗り換えられるということでもあるため、評価は分かれるところだろう。

《岩澤秀造》

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