ドデカスポイラーは本物!? BEV版「ベイビーAMG」を初スクープ!

メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)
メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)全 12 枚

メルセデスベンツは現在、コンパクト4ドアクーペ『CLA』次期型に設定されるBEVバージョン『EQAセダン』を開発中だ。2023年内にも正式に発表されると見られるが、今回早くもそのパフォーマンスモデルとなる「AMGモデル」を初めて捉えた。

メルセデスベンツは、『Aクラス』や『Bクラス』を含む廉価なエントリーモデルを廃止する計画。統廃合だけでなく、BEVバージョンでは車名が変更されるとも伝えられている。現在のICE(内燃機関)を搭載したAクラスのハッチバックとセダンは廃止され、新たに「CLAセダン」に統合。そのBEVバージョンが「EQAセダン」となる。そして今回捉えたプロトタイプが、AMGモデルにとってのエントリー車種であり「ベイビーAMG」こと『AMG EQAセダン』と思われる。

2023年に公開されたコンセプトモデルはBEVだったが、市販モデルで採用される「MMA」(メルセデスモジュラーアーキテクチャ)プラットフォームは、BEVファーストでありながらICE(内燃機関)も設定される。AMGモデルもそれぞれに設定されるとみられる。

メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)

極寒のスウェーデン山中で捉えたプロトタイプ車両は、かなり厳重なカモフラージュが施されているものの、洗練されたボディシルエットが確認できる。テールライト内部には、スリーポインテッドスターのLEDデイタイムランニングライトが確認できるが、メルセデスのデザイン責任者であるゴードン・ワグナーは、今後このデザインがブランドのデザインモチーフになると認めており、今後の新型モデルにも順次採用されるだろう。

また、大径ホイールの奥には高性能ブレーキパッケージを装備。後部には巨大なダックテールスポイラーを装着しているがこれはダミーで、その下には高性能アクティブスポイラーが隠されていると思われる。これらはベースモデルの開発車両に見られなかったものだ。

キャビン内では、大型のデジタルインストルメントクラスターパネルと、中央には縦に伸びる巨大なインフォテイメントディスプレイが確認できる。助手席側がカバーされているためディスプレイが全面に広がっているかどうかは不明だが、オプションで助手席側にサードディスプレイが提供される可能性は残されている。レイアウトはともかく、MBUXインフォテイメントシステムはアップデートされAIが搭載されることは間違いない。

メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)メルセデスAMG EQAセダン プロトタイプ(スクープ写真)

今回のプロトタイプは、グリルの開口部とテールパイプがないことに加え、爆走中にもエンジン音がゼロだったというスパイカメラマンの証言から、BEVであることが濃厚。また4つの車輪すべてから雪が激しく舞っていたことからも、全輪駆動であると思われる。コンセプトでは、1回の充電における航続は466マイル(750km)だったが、市販モデルもそれに近いパフォーマンスが期待できるという。また、800ボルトの技術を搭載したEVパワートレインを搭載するとされ、250kWの超急速充電により15分で248マイル(400km)分の充電が可能となる。

シングルモーターを搭載したベースモデルは2023年内に発表すると予想されているが、AMGバージョンは2025年以降となる。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  5. 新型EVセダン『マツダ6e』、カーフェスト2025で英国一般初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る