メルセデスAMG「53」、最新作は新型クーペ『CLE』がベース…欧州受注開始

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペ
メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペ全 10 枚

メルセデスベンツは1月23日、新型2ドアクーペ『CLE クーペ』の高性能モデル、メルセデスAMG『CLE 53 4MATIC+クーペ』(Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Coupe)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、9万1511ユーロ(約1470万円)と発表されている。

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+クーペでは、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンに、電動化技術として、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48Vのマイルドハイブリッドシステム、電動ターボを組み合わせた。加速時には、モーターによる駆動アシストやターボによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをハイパフォーマンスモデルのさらなる性能向上に積極的に利用する。直列6気筒エンジンとこれらのシステムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や、高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。

ISGは、エンジンと9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力のアシストに充分な出力を得ることができる。

また、改良された電動ターボを採用することで、ブースト圧が0.4バールから1.5バールに増加した。改良された電動ターボは、より長い時間、ほぼ連続的に作動させることができるようになった。ドライバーはとくに中速域で、この効果を実感できるという。ターボチャージャーも大型化されており、より高いピーク性能を発揮できるようになっている。

この結果、最大出力は449hp/5800~6100rpm、最大トルクは57.1kgm/2200~5000rpmを獲得した。ブースト時には、ISGのモーターが最大で23hpのパワーと20.9kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の四輪駆動システム、「AMGパフォーマンス4MATIC+」を採用した。

メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+クーペの動力性能は、0~100km/h加速が4.2 秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、速度リミッターを270km/hに引き上げることができる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  2. なぜ今「ダウンサス」? 車高調より安くて“扱いやすい”注目チューンの実力~カスタムHOW TO~
  3. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  4. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  5. YURTの『シエンタ』用車中泊キットが大幅アップデート、生産体制見直しで8万円値下げも実現
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  4. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  5. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
ランキングをもっと見る