ポルシェが自動運転技術の開発を加速…ロボット用のソフトを活用

ポルシェ・エンジニアリングが自動運転やコネクテッドドライビング機能の開発において「Robot Operating System(ROS)」を活用
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ポルシェは5月21日、ポルシェ・エンジニアリングが自動運転やコネクテッドドライビング機能の開発において、「Robot Operating System(ROS)」を活用していると発表した。これにより、新しい機能の開発速度が大幅に向上し、ユーザーが早期に体験できるようになるという。

ROSは2007年からスタンフォード大学の人工知能研究所で開発が始まり、現在はオープンソース・ロボティクス財団(OSRF)の一部として進化している。ROSは独立したオペレーティングシステムではなく、LinuxやWindowsなどのシステム上で動作し、ハードウェアとソフトウェアの間を仲介する役割を果たす。ROSは多様なデバイスドライバを提供し、新しいセンサーやアクチュエータを既存のシステムに容易に統合できる。

ポルシェ・エンジニアリングは2019年からROSを使用しており、ADASエンジニアと協力してROSレイヤーを量産車のバスシステムにリンクする複雑なソフトウェアインターフェースを開発している。これにより、新しい機能を既存の車両にシームレスに統合できるようになり、テスト車両「JUPITER」での実証実験が可能となった。

JUPITERにはステレオカメラやライダーなどの多くのセンサーが装備されており、これらのセンサーはROSを使用して迅速に統合される。例えば、ライダーセンサーは1週間で設置・統合され、翌日にはテストデータの記録を開始することが可能になった。


《森脇稔》

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