怪物エンジンをさらに強化…HKSがトヨタG16E-GTSエンジン用排気量アップキットを発売

BCD PISTON FULL KITG16E 1.75L L-COMP S3
BCD PISTON FULL KITG16E 1.75L L-COMP S3全 5 枚

チューニングパーツメーカー・HKSがトヨタ「G16E-GTS」エンジン用排気量アップキットを発売。フルキットが税込み価125万4000円のほか、ピストンキット・コンロッドセット・クランクシャフトセットなど、各パーツの個別販売も設定されている。販売開始は7月12日より。

同製品はトヨタ『GRヤリス/GRカローラ搭載のG16E-GTSエンジン専用の排気量アップキットで、ボアはほぼ純正と同値ながらストロークを6mm伸ばし、排気量は1746ccへと拡大される。

ピストンには高温強度の高いA2618材を採用することで薄肉化が可能となり、削り出しで製作することで駄肉を削ぎ落として軽量化も実現。BCD・ブリッジ構造を採用し構造的にも剛性を向上。軽量化との両立を実現している。3本のオイルジェットの冷却用オイルを適正な場所へ誘導し、効率的な冷却を可能にしている。2層式コーティングを施すことで、対焼き付き性の向上とフリクションの低減を実現しているほか、ピストンピンの短縮と適正肉厚専用ピン設定による軽量化も図られている。トップリングにはチタンコートも施され耐久性も向上。

コンロッドにはニッケルクロム鋼の削り出しI断面を採用し、直径24mmピストンピンに対応。純正に対して約25%の強度アップを実現し、疲労強度の向上のため、表面にWPC処理が施されている。

クランクはクロム鋼の削り出しフルカウンターとし、効率の良いカウンターウエイトの配置とピン部の軽量化で慣性重量を低減。バランサーシャフトを取り外してレスポンスを向上させ、バランス率50%で3気筒特有の振動の抑制を実現している。なお、純正バランサーシャフトは使用できないので注意。


【諸元(純正→HKS 1.75Lキット)】
ボア:87.5mm→88.0mm
ストローク:89.7mm→95.7mm
排気量:1618cc→1746cc
圧縮比:10.4→10.2(t=0.79)

BCDピストンフルキット・G16E 1.75L LOW-COMP STEP3[21004-AT010]
価格:125万4000円(税込)
※ピストン基本径:直径88mm/ピストン重量:314g
BCDピストンキット・G16E 1.75L LOW-COMP STEP3 直径88mm[21003-AT008]
価格:27万600円(税込)
※削り出し・二層モリブデンコート
コンロッドセット・G16E STEP3[23004-AT003]
価格:15万6200円(税込)
クランクシャフトセット・G16E STEP3[23006-AT004]
価格:85万8000円(税込)
※ストローク95.7・削り出しフルカウンター
ピストンリングセット T3 直径88mm[21005-AT003]
価格:2万7500円(税込)
※トップリングはチタンコーティング
ピストンピンセット 直径24-14mm L56[21005-AK011]
価格:1万120円(税込)

《ヤマブキデザイン》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る