スウェーデンのNIRA Dynamicsは6月11日、同社の「Wheel Safety」ソリューションで年間数百件の脱輪による事故を防止した、と発表した。
同社は、「ルースホイールインジケータ(LWI)」技術を開発した。LWIは2017年から市場に投入され、アウディを含む100万台以上に採用されている。自動車の安全性を向上させる技術として、ソフトウェアによるソリューションを提供し、ホイール紛失のリスクを軽減することが実証されている。
スウェーデンタイヤ安全性評議会の報告書によれば、スウェーデンでは毎年3万件の脱輪が発生し、およそ900件の交通事故を引き起こしている。このことから、安全対策の緊急性は高まっている。NIRA Dynamicsは、LWI技術の普及と成功を活かし、高度なセンサー分析とリアルタイムのドライバーへのアラートを実装することで、この問題に取り組んでいる。
LWIは、車両の既存のホイールスピードセンサーを利用し、ホイールが緩む初期の兆候を検知する。このシームレスな統合および継続監視システムにより、アウディやジーカーといった自動車メーカーにとって、LWIは、費用対効果が高く、簡単に導入できる安全機能となったという。実際にも、車輪脱落の発生率は大幅に減少している。