ポルシェは6月21日、世界中のほぼすべての気象条件をシミュレーションできる風洞施設を公開した。ポルシェの車両は世界中で販売されているため、多様な気象条件に適応する車両を開発する必要がある。
これを実現するために、ヴァイザッハにクライメートセンターが開設された。センターには風洞実験室があり、世界中のほぼすべての気象条件をシミュレーションできる。
北極圏から南アフリカ、アルプスの峠からドバイまで、通常はエンジニアたちが世界中を飛び回るテストが、ヴァイザッハの開発センターにおいて数時間で行えるようになった。クライメートセンターではプロトタイプ車両を多様な気象条件にさらすことができる。
ポルシェによると、気温マイナス30度からプラス50度、モンスーンから小雨まで、風洞で再現できるという。また、風速250km/h、太陽放射1200W/平方m、相対湿度5%から95%までの条件もシミュレーション可能だ。