シリコンスタジオは8月6日、アルゴグラフィックスおよびマンカインドゲームズと共同で、スバルに対し、工場内のプレスライン搬送シミュレーション環境を構築・提供したと発表した。
シリコンスタジオは、エンターテインメント業界を中心に、自動車、映像、建築など多岐にわたるデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開する。シミュレーション環境の構築では、ゲームエンジン「Unity」を活用した3Dデジタルツインを開発した。
スバルでは、工場内のプレスラインにおいて、型間搬送上の干渉を事前に発見し、不具合を設計段階で織り込むことを目的としたシミュレーション環境を検討していた。今回のシミュレーション環境は、プレス型データの配置からシミュレーションの実行、干渉チェック、チルト手動設定、実行結果の出力までをリアルタイム3DCGで実現するものである。
シリコンスタジオは、これまでの豊富なデジタルツインの開発実績を背景に、スバルと多くの取引実績を持つアルゴグラフィックス、ゲームエンジン技術に優れたマンカインドゲームズと協業し、Unityベースで開発を行った。Unityの物理計算機能により、プレス型に対するパネルの干渉シミュレーションだけでなく、カムの挙動シミュレーションも可能だ。