フェラーリとピニンファリーナの蜜月はもう歴史に

フェラーリ212インテル・カブリオレ
フェラーリ212インテル・カブリオレ全 8 枚

カーセンサーEDGE』9月号(発行:リクルート)の特集は「フェラーリとピニンファリーナ」である。

バティスタ・ファリーナが創立したカロッツェリア“ピニンファリーナ”、はエンツォ・フェラーリの作った自動車会社と出会ったことによって、世界で最も美しいカーデザインのブランドとしてその名を世界に知られるようになる。

その実績を背景に自動車のみならず工業デザイン全般からエンジニアリングまで業態を広げた。現在はインドの巨大財閥の傘下となり、豊富な資金力を背景に自動車メーカーとしても事業を展開している。

日本のクルマ好きにしてみれば、ピニンファリーナ=フェラーリであり、『カーセンサーEDGE』によると、フェラーリとのコラボレーションのなくなった現在、ピニンファリーナの存在価値が薄まったと誤解する人も多い。実際には、ピニンファリーナは以前よりも強固な組織になっているそうだ。

いっぽう、社長として活躍したアンドレアやパオロといった、創業者バティスタ・ファリーナ直系の孫が亡くなり、「昔のピニンファリーナとは別の会社」と思う人も増えている、と『カーセンサーEDGE』。フェラーリのような超有名ブランドとのコラボレーションなど今後は不可能である、と。

自ら自動車メーカーとなったピニンファリーナに、今後のコラボレーションの可能性は小さいだろう。フェラーリとピニンファリーナという、自動車史上最も濃厚で甘い関係の中から生み出されるクルマは、今、走っているものが最後なのだ。

フェラーリ512BB(プロトタイプ?)フェラーリ512BB(プロトタイプ?)

気になるコンテンツ……●さよならパオロ! ピニンファリーナの軌跡●両者の関係、すべてはここから始まった フェラーリとピニンファリーナの蜜月●奇しくも実らなかったコマンダーレ、エンツオの野望 フィオラヴァンティとエンツォの関係●ピニンファリーナのデザイン進化論●歴代スターデザイナーが繋ぐピニンファリーナのデザインコード 紡いできた曲線美●“ケン奥山”のみが知るピニンファリーナとは?●伝統工房との訣別、インハウスデザインへのシフト なぜピニンファリーナとの協業は終えたのか?●ピニンファリーナの現在地

『カーセンサーEDGE』9月号『カーセンサーEDGE』9月号

出版・編集関連事業に携わる方々へ:御社で発行されるモビリティ(自動車、モーターサイクルなど)関連書籍/雑誌を当編集部までお送りください。『レスポンス』サイト上にて紹介いたします。送り先は「〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー17階 株式会社イード『レスポンス』編集部」。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. 新型EV『マツダ6e』、欧州で今夏発売へ...日本のおもてなしを体現
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る