インテルとカルマ、2026年に市販の「スーパークーペ」に次世代SDVアーキテクチャ共同開発へ

カルマ・カヴェヤ
カルマ・カヴェヤ全 3 枚

カルマ・オートモーティブは、2026年に発売予定の次世代モデルの開発に向けて、インテルとの提携を発表した。この提携により、ソフトウェア定義車両アーキテクチャ(SDVA)を共同開発し、2026年に登場する『カヴェヤ』などの次世代車両に採用する予定だ。

カヴェヤは「スーパークーペ」を標榜し、最大出力1000hp、全輪駆動、0-96km/h加速3秒以下の性能を持ち、価格は約30万ドルからとなる見込み。この車両は、真のSDVAを基盤に開発される世界初の車両となる予定で、今後のカルマの全ての車両も同様のアーキテクチャを採用する計画だ。

カルマ・カヴェヤの内装スケッチカルマ・カヴェヤの内装スケッチ

SDVAは、車両システム全体を一つの統合されたシステムとして捉え、ソフトウェア定義の中央「コンピュート」システムとゾーン「コンピュート」サブシステム間でのワークロードのシームレスな移動を可能にする。これにより、最大の柔軟性、最適なコストと性能、そして大幅なエネルギー効率の向上を果たす。

例えば、多くのEVは、車両が「オフ」になっている時でも外部カメラを監視する機能を持つ。この機能は通常、車内の「コンピュート」サブシステムでサポートされており、高い電力消費がバッテリーに負担をかける。

しかし、インテルのソフトウェア定義ゾーンコントローラーを使用することで、このワークロードを低電力デバイスに移行し、中央コンピュートシステムを必要な時だけ起動することが可能となる。これにより、エネルギーの節約、効率の向上、そして車両内の電子制御ユニット(ECU)の総数削減が実現するという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  3. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
  4. ガソリンの暫定税率「11月1日」廃止で野党8党一致、臨時国会法案提出へ[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る