1070馬力のダッジEV『ホーネット』、ジャンプとドリフトで競う米Nitrocrossシリーズ参戦

ダッジ・ホーネットR/T FC1-X
ダッジ・ホーネットR/T FC1-X全 3 枚

ステランティス傘下のダッジブランドは9月6日、2024-2025年のNitrocrossシリーズに、4台の『ホーネットR/T FC1-X』電動レースカーで参戦すると発表した。

米Nitrocrossシリーズに参戦する『ホーネットR/T FC1-X』

これらの車両は、Nitrocross Group Eクラスで活躍するDreyer & Reinbold Racing(DRR)チームによって運用される。DRRは過去のNitrocross Group Eチャンピオンシップで優勝経験があり、今回の10レースの全国ツアーでも4台の車両を投入する。

Nitrocrossシリーズは、2020年にモータースポーツスターのトラビス・パストラーナによって導入され、北米で急速に人気を集めている。シリーズは10ラウンドで構成され、舗装路とダートの両方で行われる「コントロールされたカオス」として知られている。特にGroup Eクラスが注目されており、壮大なジャンプやドリフトが見どころだ。

ダッジ・ホーネットR/T FC1-Xダッジ・ホーネットR/T FC1-X

ホーネットR/T FC1-Xは、軸流モーターを搭載し、1070hp(800kW)を発揮する。0-96km/h加速は1.4秒で、2gの加速力を持つ。これにより、Nitrocrossコースで一般的な200フィートのギャップジャンプも容易にこなすという。車体はチューブラーチャシーとカーボンファイバー製のシャシーチューブを採用し、Alconブレーキシステムや電動パワーステアリング、前後ダブルウィッシュボーンR53サスペンションなどの高性能パーツが装備されている。

DRRは、1999年にインディアナ州カーメルでデニス・ラインボルドによって設立され、インディ500に48人のドライバーを送り出してきた歴史を持つ。今回のNitrocrossシリーズでも、その技術力と経験を活かしてホーネットR/T FC1-Xを走行させる。

ホーネットの市販モデルは、コンパクトユーティリティビークル(CUV)セグメントに属する。288hpのパワーと383 lb.-ft.のトルクを発揮するハイブリッドモデルや、2.0リッターターボエンジンを搭載したGTモデルがラインナップされている。

《森脇稔》

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