ブリヂストン、収益課題のリトレッド継続へ「唯一の選択肢」、ベルギー工場の閉鎖を発表

ブリヂストンのロゴ
ブリヂストンのロゴ全 1 枚

ブリヂストンは9月12日、グループ会社のバンダグ ヨーロッパ エヌヴィー(以下、バンダグ)のベルギー・ランクラー工場を、2025年上半期を目途に閉鎖する計画を発表した。同工場では、リトレッド用部材を生産している。

ブリヂストンは、中期事業計画(2024-2026)に基づき、欧州事業の再編・再構築を進めている。これまで「過去の課題に正面から向き合い、先送りしない」を軸として、中期事業計画(2021-2023)にて第1ステージを実行し、2024年から2025年にかけては「事業再編・再構築第2ステージ」として、統合およびシンプル化を通じて、「更に欧州事業の形を変える」取り組みを推進している。今回のランクラー工場閉鎖の検討は、その一環だ。

欧州のリトレッドタイヤを含むトラック・バス事業は収益性に課題が多く、これまでも不採算ビジネスからの撤退や、ビジネスを価値を認めて頂ける顧客や地域に限定するなど、収益性の改善を目指したビジネス再構築を実施してきた。しかし、今回、今後の事業環境、収益性、持続性を包括的に検討した結果、リトレッド用部材生産拠点をポーランドのスタルガルト工場に集約することが、欧州におけるリトレッドビジネス継続の唯一の選択肢であると判断した。

今後、ランクラー工場閉鎖に向けて関係者と丁寧に協議するとともに、工場閉鎖が決定した際には、影響を受ける111名の従業員を支援するために必要な取り組みを行う。

ブリヂストンは、今後も、欧州のトラック・バスタイヤ事業においてビジネスポートフォリオを再構築し、よりプレミアムへのフォーカスを徹底する。また、リトレッドを見据えた断トツ商品の強化や、顧客に寄り添った現物現場でのサービスを拡充するとともに、欧州Webfleet Solutionsによるモビリティソリューションとの連携を深めていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る