54年前のパリの風を現代に、名車「シトロエンSM」を再解釈した斬新コンセプト[詳細画像]

DS SM TRIBUTE
DS SM TRIBUTE全 21 枚

DSオートモビルズは9月11日、コンセプトカー『SM TRIBUTE』を、フランスで開幕した「シャンティイ・アーツ&エレガンス2024」で発表した。公開された多数の写真と共に、車両の特徴をチェックしていこう。

1970年の名車「シトロエンSM」を甦らせたコンセプト

このSM TRIBUTEは、1970年に登場したオリジナルの「シトロエンSM」を再解釈するために行った内部コンペティションの結果として、2020年春にSNSで「#SM2020」と題した一連のスケッチを公開したことに端を発する。SMはロベール・オプロンによる空力デザインが特徴で、エレガントかつ前衛的、フランスの自動車技術の頂点を象徴していたモデルだった。

オリジナルのシトロエンSM(左)とDS SM TRIBUTE(右)オリジナルのシトロエンSM(左)とDS SM TRIBUTE(右)

今回、SM TRIBUTEとして実車が製作されたのは、DSオートモビルズの創設から10年を祝うだけでなく、初回のシャンティイ・アーツ&エレガンスへの参加を記念したものだ。

そのエクステリアは、細身ながらも筋肉質。1.98mと存在感を感じさせる車幅かつ、12cmという最低地上高は、ダイナミズムと効率性を反映したもの。象徴的なフロントエンドと長いボンネットが特徴的だ。印象的なツートンカラーは、1971年のカタログに掲載されていたゴールドリーフの色を中心に再解釈が行われたという。

また、オリジナルのSMを彷彿させるエアロダイナミクスインサートには、大型の22インチホイールが採用されている。

DS SM TRIBUTEDS SM TRIBUTE

インテリアも、1970年代の再解釈が行われ、ダッシュボードの上部の特徴的な形状や、計器類の楕円形のデザインまで取り入れられている。情報表示はプロジェクションを介して行われる。これによって運転者に制限がかからず、より没入感を持たせることが可能だという。

ステアバイワイヤステアリングホイールに接続された湾曲した「スクリーンコンソール」も新しい。インテリアは非常に明るく、象牙色のレザーとアルカンターラで構成されている。シートは、SMの象徴的な室内装飾品を継承し、横長のクッションを備えている。

DS SM TRIBUTEDS SM TRIBUTE

《小國陽大》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
  5. 3輪電動モビリティ「Raptor」、新デザインモデル初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る