VWゴルフ&シロッコが50周年、伝説のマシンが歴史的ヒルクライムを走る

初代 ゴルフGTI Group 4 ピアブルク
初代 ゴルフGTI Group 4 ピアブルク全 4 枚

フォルクスワーゲンは、9月28日と29日に開催される歴史的なヒルクライムレース「エーデルワイス・ベルクプライス」において、『ゴルフ』と『シロッコ』の50周年を記念して、いくつかの象徴的なモデルがスタートラインに立つと発表しした。

歴史的なヒルクライムレースを走るVWの名車

フォルクスワーゲン・クラシックとヴォルフスブルクのアウトシュタットは、国際エーデルヴァイス・ベルクプライス・ロスフェルト・ベルヒテスガーデンで自動車史の2つのマイルストーンにスポットライトを当てる。

フォルクスワーゲンは今年、ゴルフの50周年を祝うため、特別なクラシックモデルを2台用意している。初代『ゴルフGTI』グループ4「ピアブルク」と、2代目ゴルフGTIグループA「ワールドチャンピオン」。これらの車両は、モータースポーツのプロフェッショナルであり、フォルクスワーゲンのテストドライバーのベニー・ロイヒターが運転する予定だ。アウトシュタットチームは、伝説的なVWシロッコグループ2 by オッティンガーと、希少な139psの「ラリービートル1302」をベルヒテスガーデンに持ち込む。

初代ゴルフGTIグループ4「ピアブルク」は、1980年にペール・エクルンドとハンス・シルヴァンのドライバーチームが数々のラリーでトップの成績を収めた車両。1981年のドイツラリー選手権では、エッティンガー製の16Vシリンダーヘッドが装備され、グループ4の規定に準拠した。この車両は2011年にオリジナルに忠実にレストアされ、同年のサンマリノでのラリーで初めて成功を収めた。

2代目ゴルフGTIグループA「ワールドチャンピオン」は、1986年のFIAラリーワールドチャンピオンシップで使用された伝説的な車両。ケネス・エリクソンとペーター・ディークマンのドライバーチームが、グループA車両の初代ワールドラリーチャンピオンシップでタイトルを獲得した。この車両は2009年に修復され、以来、エーデルヴァイス・ベルクプライスなどの歴史的なレースイベントに参加している。

アウトシュタットのコレクションにある伝説的なVWシロッコグループ2 by エッティンガーは、1970年代後半のレース時代から唯一残っているオリジナル車両。1.6リットルクラスでBMWやフォードと競り合い、成功を収めた。このシロッコは、フォルクスワーゲンの公式なモータースポーツへの取り組みの始まりを象徴する車両でもある。

アウトシュタットのラインナップには、139psのラリービートル1302(1970年)も含まれている。この車両は、リアに4気筒ボクサーエンジンを搭載し、前輪にはサスペンションストラット、後輪にはトーションバーサスペンションを装備している。ラリービートルは最高速度170 km/hに達する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る