初代『ロードスター』登場から35年、時代を彩った限定車4選【懐かしのカーカタログ】

ユーノス・ロードスター Vスペシャル
ユーノス・ロードスター Vスペシャル全 10 枚

NA型初代『ユーノス・ロードスター』が登場して今年で35年。そこで今回は、当時登場してくるたびに心弾ませた初期の限定車をカタログで振り返ってみた。

ユーノス・ロードスターの限定車、当時のカタログ画像

●Vスペシャル

厳密にいうと追加車種として、NAロードスター登場後1年目の1990年7月にリリースされた。「人馬一体を楽しみ、オーセンティックを味わう。」とカタログにあるとおり、専用色のネオグリーンとタン内装が特徴。

ナルディのウッドステアリング(ブラックスポーク)とシフトノブ(MT車)が華を添えた。翌年の1991年7月には、オートパワーアンテナ付きのブリリアントブラックを追加。

●Jリミテッド

1991年7月リリース。ユーノス・ロードスター2周年記念の限定800台の特別限定車。サンバーストイエローの鮮やかなボディ色が目を惹いた。

スペシャルパッケージをベースに、ナルディのウッドステアリングとMT車のシフトノブ、ウッド製パーキングブレーキレバー、スカッフプレートなどを装備。

●Sスペシャル

1992年7月のSスペシャルは、「ハンドリングアドバンテージ」を掲げ、走りのスペックの手を入れたモデル。

具体的には伸び側の減衰力を強化したというビルシュタイン製専用ダンパーやフロントサスタワーバーを装備し、リヤのコイルスプリングのバネ定数、リヤスタビ、バンプストップラバー特性などをチューニング。

さらにBBSホイール(6JJ×14)、ナルディ革巻きステアリングホイール&シフトノブ、それとシートバックに振動板を組み込むなどしたオーディオ(センソリーサウンドシステム=オプション)も用意された。ボディ色はブリリアントブラックとクラシックレッドの2色。

●Sリミテッド

1992年12月、全国限定1000台でリリース。Sスペシャルと同様の足回りのチューニングと、ビルシュタインのダンパーとストラットタワーバーを装着。さらにスポーク部をゴールドの塗装としたBBSホイールを履いていた。

赤内装とブリリアントブラックのコーディネートは鮮烈で、インパネは質感を高めたプロテイン塗装、ステアリングとシフトノブはナルディの本革巻き。ボディ同色のデタッチャブルハードトップもオプションで用意された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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