第33回MG DAY in軽井沢開催…次世代に繋ぐMGへの愛

第33回MG DAY in軽井沢
第33回MG DAY in軽井沢全 8 枚

10月5日、この時期恒例となった第33回MG DAY in軽井沢がホテル鹿島ノ森(長野県北佐久郡軽井沢町)の中庭で開催された。主催はMG Car Club Japan Center。

MG Bの一軍MG Bの一軍

昨年60周年を迎えたMGを愛好する人たちのカークラブ、MG Car Club Japan Center。毎月のように活発にイベントを開催し、そのひとつがMG DAY in軽井沢だ。1979年に第1回を開催して以降、時々お休みをしながらも今回33回目を迎えた。

古くから参加しているメンバーの一人は、以前と違っている点がひとつだけあるという。それはクラブの旗を掛ける木だとのこと。実はこれまでの木は寿命を迎え切られてしまったのだ。そこで例年よりも少し下がった位置に旗が掲げられた。

MGの戦前車たちMGの戦前車たち

あえて違いからお話を始めたのかには理由がある。それはこのイベントの最大の魅力が“変わらないこと”にあるからだ。毎回同じ場所に、同じような顔ぶれが集まり、のんびりと芝生の上でくつろぐ。そのために折り畳みのいすやテーブルを持参し、仲間とともにMGを眺めながらおしゃべりに興じるのだ。そこには上下関係や仕事のしがらみも何もない、ただMGを愛するという共通点だけが存在するずっと変わらない素敵な空間なのである。

のんびりつ寛ぐためにピクニックテーブルも持参のんびりつ寛ぐためにピクニックテーブルも持参

その中庭の芝生エリアには戦前車から戦後すぐの『TD』や『TF』のほか、『A』やサルーン系、そしてたくさんの『B』や『ミジェット』、『F』や『TF』などをはじめとした多くのMGが顔をそろえていた。

MGのサルーンたちMGのサルーンたち

こののんびりとした素敵な時間は、しかし、今年に限って少し早めに終了となった。曇りだった天気が徐々に悪化してしまい、お昼過ぎからは小雨模様になってしまったのだ。そこでクロージングが30分ほど早められ、14時半にはお開きとなった。

その後、参加者たちはホテルにチェックイン。18時からこちらも恒例となったイブニングパーティで、少しお洒落をして楽しむ時間だ。全国から集まった参加者たちは、お酒と食事に舌鼓を打ちながら「久しぶり!」「元気だった?」などと声を掛け合っていた。

ある参加者は30年以上Bを乗り続けているという。その最大の理由はこのMG DAYにあるという。「若いころに初めてこのイベントに参加したときに、とても良くしてもらい、そして参加している人たちが本当に格好良かった。そんな姿に憧れ、MGの魅力とともにMGに乗っている人たちの魅力も増していった。もし、このMG DAYがなければ多分乗り続けてはいなかっただろう」とコメント。側にいたもう一人も「本当にそう思う」と同意見で、“未来永劫”MG DAYは続いてほしいという声が多くの参加者から聞かれた。

もうひとつ主催者側から教えてもらったことがある。それは、世代交代が始まっていることが今回のイベントで感じられたそうだ。これまではお一人、あるいはご夫婦での参加がほとんどであったが、「今回は息子さんやお嬢さん、義理の息子さんとの参加がいく組も見られた」そうだ。中には父親のクルマを受け継ぎ初心者マークを貼って参加した若者もいるほどで、今後も積極的なクラブ活動が続けられることが伺われた。次回は2026年の同時期に開催される予定だという。そしてその後も1年おきにずっとこの魅力的なイベントは続いていくのだろう。それがクラブ員全員の願いでもあるからだ。

初心者マーク付きのMGミジェット初心者マーク付きのMGミジェット

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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