テスラの重要拠点、上海ギガファクトリーに潜入!…日本初のテスラ視察ツアーをレポート

テスラの上海ギガファクトリー
テスラの上海ギガファクトリー全 37 枚

レスポンスは、10月8日から11日にかけて「テスラ上海ギガファクトリー視察/テスラAIヒト型ロボット視察/中国プレミアム市場洞察ツアー」を開催した。本稿では、10月9日に行われたテスラ上海ギガファクトリー及び最新AIヒト型ロボット展示視察についての模様をお届けしたい。

今回のレスポンス特別ツアーハイライトは日本初となるテスラ上海ギガファクトリーの訪問であった。午前中は全世界のテスラにおいてもその中核を担う上海工場を見学、プログラムの最後には特別にテスラ バイスプレジデント(副社長)であるGrace Tao氏が講演会を開催してくれた。午後には上海市西部にあるテスラ・ギガミュージアムを訪問し、将来のテスラ主力事業を担う人型ロボット「オプティマス」の最新展示を間近に見られた。

今回の工場訪問を通して、西海岸のスタートアップとして始まったテスラがほんの十数年で世界のEV市場を牽引する自動車会社に成長し、AI・ロボティクス会社として進化、躍進する理由を垣間見ることができた。

R&Dセンターも有するテスラ上海ギガファクトリー

上海ギガファクトリーは中国初の外資完全所有の自動車製造工場として上海市臨港地区に建設された。この地域は上海市の南東部に位置し、自由貿易試験区も含まれているエリアだ。臨港地区はテクノロジー企業や製造業の拠点として有名で、市内からは車で1時間半ほどかかる。2018年にテスラ初の海外工場として発表され、2019年1月7日に着工。同年12月30日には上海ギガファクトリー製の『モデル3』の納車が開始され、一年以内に建設・生産・納車を実現するという記録的なスピードの立ち上げだった。

当日は上海工場の西口ゲートから入場し、記念撮影を済ませて工場内をバスで1周した。上海工場は86万平方kmの敷地を持ち、中国はもとより、日本を含むアジア市場向けのモデル3および『モデルY』を生産する工場だ。また、ヨーロッパへの輸出拠点としても機能しており、グローバル市場の需要にも対応している。先月9月28日にテスラは100万台目の中国製テスラが上海南港ターミナルから輸出されるマイルストーン達成を発表したように、最初の車両を輸出してからわずか4年、中国製テスラはヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの国や地域で高い評価を得ている。

工場に入って最初に目にするのはテスラ初の海外研究開発施設である「上海R&Dイノベーションセンター」だ。この施設は2021年10月に設立され、車両、充電設備、エネルギー製品に関する研究開発を行い、テスラの北米R&Dセンターと同規模の総合R&Dセンターを目指している。同年には、上海ギガファクトリーのデータセンターも設立され、中国でのビジネスや顧客から生成されるデータを保存している。テスラによると海外で唯一設計機能があり、モデルチェンジまで対応可能とのことだ。

テスラの上海R&Dイノベーションセンター

現在テスラはこの上海工場から3km程先に「メガファクトリー」を建設中だ。メガファクトリーはエネルギー貯蔵システムである「メガパック(Megapack)」を製造。テスラがアジア太平洋でエネルギー事業を拡大し、再生可能エネルギーの利用を促進するための重要な拠点となる。メガパックは電力会社や産業用ユーザー向けに提供され、主に系統用蓄電池として電力系統の安定化や再生可能エネルギーの出力抑制回避に使用される。さらに商業用ユーザー向けには太陽光発電の自家消費やピークカット、地震や台風などの災害時に備えた非常用電源としても使用される。

組立工場の工程を見学

工場内には組立、ドライブトレイン(モーター)、プレス、バッテリー、再生などの棟がそれぞれあり、当日は組立工場を見学することができた。最初に目に入ったのは工場の外観側面に多くの搬入口があり、部品を搬入するトラックが駐車され、コンテナ部分が直接工場に入っていたことだ。これにより倉庫や部品移動が必要なくなるという、合理的かつ効率的なロジスティクスになっている。


《前田謙一郎》

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