大阪ガスと100%子会社のKRIは10月28日、EVの蓄電池劣化診断および寿命予測モデルの実証実験を開始すると発表した。この取り組みは、EVの普及促進と利用者の不安解消を目指すものだ。
実験では、大阪ガスグループで利用するEV社用車から取得するデータを用いて、バッテリーの劣化状態を診断し、残存寿命を予測する。特殊な検査機器を必要とせず、日常的な使用時に得られる充電データなどから診断が可能な点が特徴だ。
さらに、この技術は通常の経年劣化だけでなく、突然の大幅な性能低下も分析できるという。これにより、「あとどれくらい使えるのか」というEVユーザーの大きな懸念事項に対して、具体的な回答を提供できる可能性がある。