ホンダ、電動二輪車2機種をインドで発表…交換式バッテリーの『ACTIVA e:』とモペッドタイプの『QC1』

ホンダ ACTIVA e:(左)とQC1(右)
ホンダ ACTIVA e:(左)とQC1(右)全 5 枚

ホンダは11月27日、インド市場向けに新たな電動二輪車2機種を発表した。交換式バッテリーを採用した『ACTIVA e:』と固定式バッテリーを搭載した『QC1』の2モデルで、2025年春から販売を開始する予定だ。

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この発表は、ホンダが2024年を電動二輪車のグローバル展開元年と位置付け、電動二輪市場への参入を本格化する動きの一環だ。同社は2030年までにグローバルで電動モデル30機種を投入する目標を掲げており、今回の2機種はそれぞれ12機種目、13機種目に相当する。

ACTIVA e:は、インド市場で年間約250万台を販売する人気モデル『ACTIVA』をベースに開発された。交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を2個搭載し、排気量110cc相当の性能を持つ。一方、QC1は固定式バッテリーを採用したモペッドタイプの電動二輪車だ。

両モデルともインド国内で生産され、現地の電動モビリティ需要に応える形でラインアップを強化していく。インドの主要3都市(ベンガルール、デリー首都圏、ムンバイ)で、ホンダのバッテリーシェアリングサービス「Honda e:Swap」も展開される。これにより、ユーザーはバッテリー切れの不安や充電待ち時間から解放され、より安心して移動できるようになる。

ACTIVA e:は、LEDライトやウインカーを採用し、3つの走行モードを備えるなど先進的な機能を搭載。また、スマートフォンと連携可能なHonda RoadSync Duoサービスにも対応する。一方、QC1は経済性を重視したモデルで、1.5kWhの固定式バッテリーを搭載し、1回の充電で80kmの走行が可能だ。

ホンダのこの動きは、急速に拡大するインドの電動二輪車市場を見据えたものだ。環境規制の強化や燃料価格の上昇を背景に、インドでは電動二輪車の需要が高まっている。ホンダは、長年培ってきたガソリン車の技術やノウハウを活かしつつ、電動化という新たな潮流に乗り出すことで、市場でのポジションを強化しようとしている。

今回の発表は、ホンダが掲げる2030年までに電動モデル30機種を投入するという目標に向けた着実な一歩となった。

《森脇稔》

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