ヤマトホールディングス、双日、BETA Technologies Inc.、北九州市の4者は、北九州空港を拠点とする電動航空機による貨物輸送に向けた共同検証を実施することで基本合意したと1月20日に発表した。
この共同検証では、経済合理性や貨物の搭降載などの運用面、充電設備などの技術面の検証に加え、2025年夏にはBETA社製の電動固定翼機「ALIA CTOL」を使用した試験飛行の実施を計画している。電動航空機による貨物輸送を想定した2地点間飛行としては、日本初となる見込みだ。
この検証を通じて、4者はスピード輸送による地方創生や物流における脱炭素化の実現、地方・離島向け物流ネットワークの強化など、持続可能な物流網の構築を目指している。
日本の物流業界では、国内で排出されるCO2のうち18.5%を占める運輸部門の脱炭素化、過疎化が進行する地方・離島における物流ネットワークの維持などが課題となっている。