「天国のオヤジ」もうれしい悲鳴!? 『ジムニーノマド』予約殺到で注文一時停止[新聞ウォッチ]

『ジムニーノマド』を生産するインドのマルチスズキ工場
『ジムニーノマド』を生産するインドのマルチスズキ工場全 5 枚

道路標識の「止まれ」や横断歩道の前では「一時停止」するのが当たり前だが、重大な欠陥でも見つからない限り、新型車の発表直後に注文を一時停止するというケースはほとんど聞いたことがない。

スズキが、1月30日に発表した『ジムニー』シリーズ初となる5ドアの新型車『ジムニーノマド』の注文受け付けを一時停止したという。

同社が発表したもので2月3日までのわずか5日間で約5万台の注文があり、生産が追いつかないと判断したからだそうだ。

そのノマドの生産地はインド工場で、販売目標台数は月1200台、年間約1万4500台としていたが、納車は発売予定の4月3日以降に順次進める計画だったという。ところが、現時点で注文を受け付けても3年程度はかかる可能性があり、このため、全国各地でのショッピングモールで開催を予定していた展示会などのイベントも見送るそうだ。

スズキは、「早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組む。多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げたい」とのコメントを発表したが、ジムニーと言えば、初代は55年前の1970年で、富士山の頂上まで登れる車をめざして開発に取り組み、コンパクトでタフなデザインと走破性で多くのファンに愛されてきたが、昨年12月25日に94歳で天に旅立っていった鈴木修相談役が“生みの親”。

今回の新型ノマドの発表も偶然なのか鈴木修氏の誕生日と同じ日だった。冒頭のあいさつで息子の鈴木俊宏社長は「(発表には間に合わなかったが)天国で喜んでいると思う」と述べていたが、「冥土の土産」にはならなかったものの、想定以上の注文の殺到でうれしい悲鳴をあげるほどの大きな誕生日プレゼントとなったことだろう。

スズキ ジムニーノマドと鈴木俊宏社長スズキ ジムニーノマドと鈴木俊宏社長

2025年2月4日付

●トランプ関税、株急落、東証1052円、NY一時600ドル安 (読売・1面)

●新型ジムニー注文一時停止、生産追い付かず (読売・7面)

●米,対メキシコ関税「停止」(朝日・1面)

●統合協議への参加、三菱自が判断保留、ホンダ・日産の表明遅れで (朝日・7面)

●ソフトバンクG、国内に生成AI新会社、企業向け、オープンAIと共同(産経・1面)

●今季最強寒気大雪の可能性、日本海側中心に (産経・22面)

●BYD,新車販売49%増、1月、PHV伸び、輸出も好調 (日経・12面)

●エネチェンジ、伊藤忠系と提携(日経・15面)

●三菱自、純利益77%減、今期1000億円下方修正、東南アジア一部不振 (日経・15面)

●ヤマハ発一転減益、550億円下方修正、前期最終、二輪の需要低迷(日経・18面)

《福田俊之》

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