配線を間違えると大惨事!?「アース」と「ショート」の危険を解説[カーオーディオ・素朴な疑問…アクセサリー編]

「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。
「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。全 4 枚

とかく“分かりづらい”と思われがちな、カーオーディオシステムのグレードアップ。当連載はそれを払拭することで“カーオーディオ愛好家”を増やそうと目論み、難解な用語の意味等々を解説している。現在は、「周辺パーツ=アクセサリー」について説明している。

【画像全4枚】

◆クルマでは、ボディがマイナス側の配線の役目を負っている!?

今回は、“アース”について説明していく。カーオーディオ機器に限らずクルマで使われる電装品の多くは、マイナス側の配線は“ボディアース”と呼ばれる方法にて実行される。さて、これは一体何なのかというと……。

クルマでは実はコード類の使用を減らすために、マイナス側の電気は車体(ボディ)を流される。なので「外部パワーアンプ」等のカーオーディオ機材を搭載する際には、プラス側の配線はメインバッテリーから外部パワーアンプへとケーブルが引き回されるが、マイナス側の配線は機器の近くにてボディのしかるべきところに結線される。この作業のことが、アースとかボディアースとか“グランド”と呼ばれているというわけだ。

ところでクルマではアースという仕組みが採用されているからこそ、電源配線においてとある1つの問題が発生する可能性をはらむ。その問題とは、“ショート”だ。

「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。

◆ショートが起こると、車両火災が引き起こされる!?

ショートとはつまり、プラス側の配線とマイナス側の配線とが直結する状況のことを指す。で、この状態が起こると、途中に抵抗となるものが存在しなくなるので一気に大量の電気がケーブル内を駆け巡る。

なおそのパワーは強烈で、ケーブルの被膜を溶かし周囲に燃えるものがあればそれをも燃やし、車両火災を引き起こす。至って危険な状況となるわけだ。

さて、このような状況はどのようにして起こり得るのかというと……。例えば外部パワーアンプのプラス側の配線が車室内のフロアカーペットの下にて引き回されるとき、そのケーブルがシートレールのそばにあり何かの拍子にシートレールがケーブルを噛んだとする。それに気づかずシートを動かしケーブルが断線し、導線がむき出しとなりボディの金属部分に触れたとき、その瞬間にショートが起こる。

「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。「外部パワーアンプ」を搭載し、確実な電源配線が実行されたオーディオカーの一例(製作ショップ:イースト<大阪府>)。

◆外部パワーアンプの設置時には、「ヒューズ」の設定がマスト!

というわけなので、「カーオーディオ・プロショップ」では外部パワーアンプ等の電源配線を行う際には必ず、プラス側の配線の途中(車両のメインバッテリーの近く)に「ヒューズ」を噛ませる。

ヒューズとは、規定量以上の電気が流れたときに“切れる”仕組みを持ったパーツだ。なのでこれをプラス配線上のメインバッテリーの近くに設定しておけば、プラス側のケーブルがその先のどこかで断線し導体がボディと触れてショートが起こったとき、すかさず切れて電気の流れを遮断する。こうしてショートをいち早く終わらせられるのだ。

なおヒューズを設定する際には、外部パワーアンプが必要とする電流量を鑑みて選定を行う必要がある。そうすれば必要量の電気が流れているときには何も起こらず、過電流が起こったときにだけ安全機能が作動する。

今回は以上だ。次回も「アクセサリー」に関する疑問に思われがちな事柄について説明していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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