車両盗難の4台に1台が『ランドクルーザー』、4年連続でワースト1に

トヨタ ランドクルーザー 300
トヨタ ランドクルーザー 300全 6 枚

日本損害保険協会は、2024年の「自動車盗難事故実態調査」の結果を発表した。調査結果によると、トヨタ『ランドクルーザー』が4年連続で車名別盗難ワースト1となった。

この調査は2000年度から自動車盗難防止対策の一環として実施されており、今回で26回目となる。調査結果によると、車両本体盗難と車上ねらい(部用品盗難)の件数はともに減少傾向にあるものの、特定の車種に被害が集中する傾向が強まっている。

最も注目すべき点は、ランドクルーザーが4年連続で車名別盗難ワースト1となったことだ。ランドクルーザーの盗難件数は688件で、車両本体盗難全体の27.5%を占めており、4台に1台以上の割合で被害に遭っている計算になる。

2位はトヨタ『アルファード』で289件(11.6%)、3位が同『プリウス』で235件(9.4%)と続く。上位10車種はいずれもトヨタ車、もしくはトヨタの高級ブランドのレクサス車だった。

地域別では、埼玉県が12年ぶりに都道府県別車両本体盗難の支払件数ワースト3にランクインした。一方、大阪府は2014年以来10年連続となっていたワースト3から脱却している。

また、車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は2023年と比較して約20%上昇した。この上昇の要因として、近年の盗難上位車種のフルモデルチェンジにより、高機能な安全装置が標準装備されたことで車両価格が上昇したことが考えられる。

この調査結果を受け、自動車メーカーや保険会社、そして車両所有者は、より効果的な盗難防止対策を講じる必要性が高まっている。特に人気の高級車や大型SUVの所有者は、セキュリティ対策に一層の注意を払うべきだろう。

自動車盗難は単なる財産被害にとどまらず、犯罪組織の資金源となる可能性もあるため、社会全体で取り組むべき重要な課題となっている。今後は、より高度な盗難防止技術の開発や、警察との連携強化など、多角的なアプローチが求められる。

《森脇稔》

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