プロの技が光る! 3列目シートを活かした『フリード』の最適オーディオ設計[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ フリード by ウイニング 前編

プロの技が光る! 3列目シートを活かした『フリード』の最適オーディオ設計[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ フリード by ウイニング 前編
プロの技が光る! 3列目シートを活かした『フリード』の最適オーディオ設計[Pro Shop インストール・レビュー]ホンダ フリード by ウイニング 前編全 10 枚

ホンダ『フリード』に乗り換えたのをきっかけに、音質アップを目指した宇野さん。システムを充実させた結果、ユニットが増えたのでアンプラックを増設することになるが、インストールを担当した滋賀県のウイニングによって3列目のシートが使える独自ラックを完成させた。

◆コンパクトで薄型のアンプラックを設計
システムに必要十分な増設エリアを確保する

宇野さんが乗り換えたフリードには家族6人が乗ることも多いため、3列目シートの活用は必須となった。宇野さんが乗り換えたフリードには家族6人が乗ることも多いため、3列目シートの活用は必須となった。
ラゲッジ後端にインストールされたアンプラックは薄型&コンパクト設計。ここに2台のパワーアンプとDSPが収まる。ラゲッジ後端にインストールされたアンプラックは薄型&コンパクト設計。ここに2台のパワーアンプとDSPが収まる。ブルーの人工スエードを使ったデザインで外装とのコンビネーションを考慮したデザインにしたのも見どころ。ブルーの人工スエードを使ったデザインで外装とのコンビネーションを考慮したデザインにしたのも見どころ。

以前のクルマでも高音質化を狙ってスピーカー交換や高音質なカーナビのインストールは実施していた宇野さんだったが、今回のフリードに乗り換えるのをきっかけにして、一気にサウンドをグレードアップしたいと考えウイニングでシステムアップを計画する。

そこでフロント2ウェイ+サブウーファーのシステムを外部アンプを使ってドライブ。さらにDSPも使ってシステム全体をコントロールする充実のシステムをプランした。その結果、ユニットの数が増えたこともあってラゲッジにパワーアンプなどをインストールするアンプラックの設置が必要になった。しかし、家族6人(3世代家族)で乗ることを想定して買ったクルマなので3列目シートを取り外すことは考えられなかった。

そこでウイニングと打ち合わせてできあがったのがこの薄型のアンプラックだ。3列目シートを交わすボックス構造の中にはパワーアンプ×2台、DSP、さらに前方にはサブウーファーも組み込むコンパクトな設計とされる。高さも抑えた構造で車内への圧迫感もない。システムで使用するユニットを収められるだけの必要十分なアンプラックを設計して設置したこのスタイル、ユーザーニーズとオーディオの高音質化を両立させた工夫のインストールデザインとなった。

◆ブルーの人工スエードも鮮やかな仕上がり
アンプラックは見せる効果も満点なデザイン

パワーアンプにはモスコニのPRO 1/10(サブウーファー用)に加えてPRO 4/10(フロント2ウェイ用:左サイドに設置)を用いる。パワーアンプにはモスコニのPRO 1/10(サブウーファー用)に加えてPRO 4/10(フロント2ウェイ用:左サイドに設置)を用いる。アンプラックのセンター部にはヘリックスのDSP URTLAをインストール。左右対称のデザインが美しくまとまる。アンプラックのセンター部にはヘリックスのDSP URTLAをインストール。左右対称のデザインが美しくまとまる。

ラゲッジのアンプラックに組み込まれるのはモスコニのパワーアンプ×2台。左サイドに設置されているのはフロント2ウェイをドライブするモスコニ PRO 4/10だ。4チャンネルモデルでフロントスピーカーに選んだフォーカル・ユートピアMの2ウェイを正確無比にドライブする能力を備える。一方の右サイドに設置されているのは同シリーズのモスコニ PRO 1/10。こちらはサブウーファーのドライブを担当している。

さらに2台のパワーアンプの真ん中に設置されているのはヘリックスのDSP ULTRA。ハイクオリティなサウンドチューニングを可能にする定評のユニット。システム全体をコントロールして狙い通りのサウンドを引き出している。3台のユニットがズラリと並ぶスタイルで、リアゲートを開けたときのデザイン性も秀逸。

そんなユニットが設置されるアンプラックを見ると外周部分にはカーペット素材を用いて内装との調和を図っている。加えてパワーアンプ&DSPをインストールする後方のトップパネルにはブルーの人工スエードをチョイス。ダークカラーのユニットとのコントラストも美しくアンプ&DSPを引き立てる役目を果たしている。

◆アンプラックの前側にはサブウーファーをセット
限られたスペースに多機能を詰め込んだラックが完成

アンプラックの前方はこの通りサブウーファーがインストールされている。車室内側に振動板を見せる構造だ。アンプラックの前方はこの通りサブウーファーがインストールされている。車室内側に振動板を見せる構造だ。サブウーファーユニットにはフロントスピーカーと同じくフォーカル・ユートピアM(SUB10WM)をチョイスする。サブウーファーユニットにはフロントスピーカーと同じくフォーカル・ユートピアM(SUB10WM)をチョイスする。写真の通りアンプラックは薄型にすることで3列目シートを展開するスペースをしっかり確保して設計されている。写真の通りアンプラックは薄型にすることで3列目シートを展開するスペースをしっかり確保して設計されている。純正のラゲッジフロアやサイドウォールに融合するデザインでアンプラックをインテリアと一体化しているのも見どころだ。純正のラゲッジフロアやサイドウォールに融合するデザインでアンプラックをインテリアと一体化しているのも見どころだ。

ラゲッジのアンプラックのもうひとつの見どころとなったのが前方に設置されたサブウーファーだ。フロント2ウェイと合わせて、ユニットにはフォーカル・ユートピアMのサブウーファーであるSUB10WMをチョイス。取り付けは写真で見るとわかるとおりアンプラックの車室内側に向けて設置されている。エンクロージャーもアンプラックの中に収められるコンパクトな作り。3列目シートを跳ね上げ収納するとサブウーファーの振動板が車内側から良く見える。ここにもブルーの人工スエードを使ったバッフル処理が施され、アンプラック後方のとのデザイン統一を図る。薄型&高さを抑えたアンプラックにこれだけのユニットをインストールしたのは注目。

ラゲッジへのアンプラックの取り付けでは3列目シートの使い勝手をスポイルしないのが絶対条件となった。アンプラックを薄型に設計することで3列シートの展開はもちろん、3列目シートのリクライニングもしっかり使える構造にしたのも見どころ。純正のラゲッジ内装と融合する周辺デザインの入念さもレベルが高い。フリードのインテリア実用性とイメージを崩すことなく、必要なユニットを巧みに組み込んだアンプラックはかなりの力作だ。

次回の後編ではフロントまわりのインストールスタイルを紹介していく。フォーカル・ユートピアMの2ウェイを用いたコクピットまわりのデザインを見ていくこととしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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