1000馬力超え!? メルセデスAMGが開発する「スーパーSUV」をスクープ

メルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプ
メルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプ全 17 枚

メルセデスAMGでは、最高出力1000psを優に超えるスーパーSUVの開発が決定しており、2024年12月にはテストコースを走るプロトタイプの写真を1枚だけ公開した。スクープ班は公道で走行するプロトタイプを初めて捕捉、前後複数の角度からの撮影に成功した。

新型SUVは、AMGのプラットフォーム「EA」をベースに製造される2番目のモデルとなる。最初のモデルは、2024年にさまざまな場所でプロトタイプが撮影された、AMG『GT 4ドア』(X290)サルーンの後継車だ。2番目のモデルがこのSUVとなり、フル電動駆動で1000psをはるかに超える出力を発揮する。

まだ名前のない電動AMGのスーパーSUVは、BMW MのBMW『XM』や、最大出力905psのロータス『エレトレ』と競合することになる。技術データと性能の点では、ランボルギーニ『ウルス』やフェラーリ『プロサングエ』も競合と考えられる。最大のライバルと考えられるのは、現在ポルシェが開発中のフラッグシップSUV『K1』だろう。

メルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプメルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプ

新型AMGはSUVというよりはクロスオーバーだ。現行車ではV12エンジン搭載のプロサングエと同様のボディになる。AMGのプロトタイプは、ルーフラインは比較的低く、地上高は控えめで、ガラスハウスは狭く、リアウィンドウはスポーティに傾斜している。メルセデスベンツグループの現行ラインナップで最も高価なSUVであるメルセデスAMG『GLS63』とは異なり、新型EVには2列の座席しか置けないはずだ。

現在販売されているメルセデスAMGのSUVはすべて、標準のメルセデスベンツ車の強化版だが、この新型SUVはAMG専用車種で、AMGの拠点であるアファルターバッハで開発された。全長は約5.1メートルで、ホイールベースは約3メートルと、十分なスペースを確保している。

撮影されたプロトタイプはカモフラージュで覆われている。ヘッドライトユニットの内部には星のモチーフのLEDデイタイムランニングライトが装備される可能性が高い。ただしクラスターに組み込まれるのではなく、2022年の『ビジョンAMG』コンセプトに見られるように、個々のライト要素が車体に直接取り付けられる可能性もある。

メルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプメルセデスAMG スーパーSUVのプロトタイプ

メルセデスAMGは、2025年末に新開発「AMG.EA e」プラットフォームを発表し、2026年に顧客に届ける予定で、このプラットフォームには独自技術のバッテリーと新型モーターが搭載される。新開発のコアキシャルモーターは非常にコンパクトでありながら、高いトルクを発揮、1台で最高出力486psと最大トルク800Nmを出力し、重量はわずか24kgとされている。

AMG.EAプラットフォームでは、前車軸に1つのモーター、後車軸に1つのモーターが搭載されている。生産ラインから出荷されるAMG.EAモデルのシステム出力は、約972psと1600 Nmのトルクとなっている。さらに後車軸に2つのエンジン、前車軸に1つのエンジンを搭載したバージョンも準備されており、出力は1400psをはるかに超えると予想される。

メルセデスAMGは2026年に新型SUVをデビューさせ、2027年に販売を開始すると予想される。ライバル視されるポルシェK1よりもわずかに先行して市場に出ることになる。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る