マツダ『CX-30』、持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破…1台317kgのCO2削減

マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破
マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破全 5 枚

マツダは、同社のマルチソリューションアプローチを実証するため、12台の『CX-30』を使用して北欧3か国を横断する長距離ドライブを実施。スウェーデン、フィンランド、ノルウェーにまたがる約2100kmの行程を、持続可能な燃料のみで走破することに成功したと発表した。

この実験は、化石燃料の代替として持続可能燃料を使用した場合の温室効果ガス排出削減の可能性を示すことを目的としている。マツダUKのジェレミー・トムソン社長は、「内燃機関の開発を継続しながら、電気自動車の開発も並行して進めていく」と述べ、同社のマルチソリューションアプローチを強調した。

マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破

ドライブは、バルト海に面したスウェーデンのマルメを出発し、北極圏を200マイル以上超えたノルウェーのトロムソまで、総距離1344マイル(約2160km)を走破した。使用された燃料は、SUSTAINが製造した100%バイオ燃料で、農業廃棄物から作られた持続可能な成分を使用している。

この燃料は、大気中に既に存在する炭素を利用するため、地下に閉じ込められていた追加のCO2を放出する化石燃料とは対照的だ。トムソン社長によると、この持続可能燃料の使用により、1台あたり約317kgのCO2排出量を削減できたという。

マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破マツダ『CX-30』が持続可能燃料だけで北欧2100kmを走破

実験に使用されたCX-30は、2025年モデルに搭載される140psのe-SKYACTIV D 2.5リットルガソリンエンジンを搭載。このエンジンは、シリンダー休止機能とマツダの「Mハイブリッド」システムを組み合わせることで、実世界でのテストにおいて燃費と排出ガスを改善している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  3. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  4. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  5. WRCの直4エンジンから生まれたV8ターボ、ルマン参戦へ一歩 ジェネシス「初始動に成功」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る