ボルボ・カー・ジャパンは4月23日、ボルボ『V60』などの高電圧バッテリーについて、バッテリーが短絡し、過熱する恐れがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2019年9月~2021年11月に輸入された『XC90』、『V90』、『XC60』、『S60』、『V60』の5車種6型式の合計579台。
プラグインハイブリッド車に使用されている高電圧バッテリーにおいて、機器の設定が不適切だったため、セル表面が不均一なものがある。そのため、バッテリーが満充電での駐車中にセルモジュール内部で短絡が発生し、最悪の場合熱によるバ ッテリー異常が発生し、火災に至るおそれがあるという。
これに対し、ボルボは対象車両の使用者へダイレクトメール等で通知し、全車両を専用診断機にて診断の上、自己診断機能を備えた対策プログラムをインストリームする。また、診断の結果バッテリーの交換が必要な場合には、セルモジュールを良品へと交換する。加えて、車両が入庫するまでの間、外部給電を使用しないよう使用者へ周知する。
これまでにこの件に係る不具合や事故は報告されていない。