メルセデスベンツのドイツ・ジンデルフィンゲン工場に、ABBの革新的な塗装技術「PixelPaint」が導入された。この技術は従来の塗装工程を補完し、複雑なペイントデザインを精密かつ効率的に施すことを可能にする。
環境に配慮した資源節約型のこの技術は2025年に稼働を開始し、同社の最高級モデル向けの新たなパーソナライズオプションの開発を可能にするという。
PixelPaintは、1000以上の微細な個別制御ノズルを備えた塗装ヘッドで構成され、ABBのIRB 5500などのロボットに搭載される。ABBの3Dビジョンシステムと連携し、RobotStudio計画・プログラミングソフトウェアで制御されるこのヘッドは、車体に接近して追従し、塗料の100%が車に塗布されるよう保証する。これにより過剰噴霧や空中ミストが発生せず、労働集約的なマスキング作業や塗装工程の繰り返しが不要となる。