富士スピードウェイで開催されたレイズファンミーティング2025(4月20日)。その名の通りレイズファンが一堂に会する一大ミーティングだ。エントリー車の中からホムラ装着車両に注目した。
上質なデザインを持ち同時にスポーツテイストを兼ね備えているのがレイズが誇るホムラブランドの特徴で、繊細であり優雅なスポークデザインなど、愛車の質感をワンランク上げてくれるホイールであることも人気の秘密だ。またオーセンティックなデザインで、どんなクルマにも似合うのも魅力。セダンやSUV、大型ミニバンを中心に幅広いユーザー層に浸透しているプレミアムブランドだ。

ホムラのターゲットとしては中心となるのがセダンやSUV、ミニバンだろう。その代表的な例としてチェックしたのがスカイラインだった。セダンの足もとに奇をてらうこと無く上質に彩るのはホムラブランドの得意とするところ。しかもホムラにはクロススポーク形状を採用するモデルが複数用意されているが、2×5、2×7、2×9、2×10、2×15など、スポークの数を自由自在に選べるのも足もとをコーディネートする上では魅力的だ。ぎっしりと密なスポークデザインを選ぶのか、スポーク数を減らしてスポーツテイストを引き出すかでクルマの印象は大きく変わる。

その点、ホムラ2×9plusは9対のクロススポークを備えスポークの密度を適度に持たせたスタンダードなスタイルなのが特徴。クロススポークで形成されるディスク面は滑らかにラウンドし、コンケーブラインを描いているのも美しくボディサイドにアクセントを加えるには絶好のデザインとなる。またスポークの端部(リム側)は細く鋭角に研ぎ澄まされ、リムフランジに大きく被るリムオーバーデザインとしている点もこのモデルの見どころ、繊細かつ大径感を得られるのもホイールチョイスの理由になりそうだ。

一方でヴェルファイアなどのビッグサイズミニバンに対してチョイスされていたのがホムラ2×7FT。面積の広いサイドボディを持つミニバンなので、ホイールで軽快感を引き出すこともひとつの手法。その点ではやや粗めの2×7クロススポーク形状は非常に魅力的。ディスクの面イメージはしっかりと保ちつつ、スポークの間隔を開け気味にしたデザインで軽快感ある足もとを演出している。

ヴェルファイアにマッチングされていた2×7FTはエッジの効いたスポークデザインを持ち、ディスク面のフラットさとテーパーする角度で足もとを際立たせているのも見どころとなった。リムオーバーする大径感もビッグサイズミニバンの車格に負けない存在感を感じさせる。

さらにホムラの新機軸となっているのがトヨタ『ハイエース』対応のホムラ2×9L-RAだ。ラージP.C.D./6穴に対応させるためセンターパートを大きく確保した点が従来のホムラのラインアップとは大きく異なる点だろう。従来のホムラの枠を破る新機軸のモデルとなっているのも注目。ただし2×9のクロススポークを持つことでホムラらしさをしっかり表現したモデルになっているのもブランドイメージをしっかり踏襲している。

ホムラ=プラミアムブランドと認識しているハイエースユーザーが上質さを求めてこのモデルをマッチングさせるのはそんな理由からだろう。またハイオフセットのハイエースではかなり難しい深リムを確保。ディスクデザインの工夫を通じてリムフランジから大きく落ち込むディープリムを表現。ハイエースのフラットなサイドボディに立体感を注ぎ込めるホイールとした。

当日のエントリー車両の中で目立つホイールチョイスが見られたのはEV。日産『アリア』に装着されていたのはホムラ2×5FT、シンプルな2×5のクロススポークを備えたホムラの中でももっともスポーク本数の少ないモデルだが、このホイールにはEV向けの工夫が込められている。

リム外周部分を見るとフェアリング形状の造形が施されているのがわかる、空力の良さを引き出すためのこのデザインで、EVならではエコなイメージを増強している。さらに2×5のスポークによる軽快感も加わって、EVにぴったりのホイールデザインに仕上がった。
セダン、SUV、ビッグサイズミニバンなどのラグジュアリーな車種はもちろん、1BOXやEVへの適合モデルも拡大中のホムラ。愛車を上質に彩るプレミアムなホイールを求めているユーザーなら、効果満点のホイールチョイスになるブランドだ。