メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』、移動診療所としてマダガスカルで活躍

マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』
マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』全 5 枚

ダイムラー・トラックは、DEICHMANNファウンデーションの支援プロジェクトの一環として、2台のメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』をマダガスカルの移動診療所として納入したと発表した。この特殊車両は現地で活動を開始している。

マダガスカルの移動診療所として活躍する『ウニモグ』

東南アフリカに位置するマダガスカルは世界第4位の島で、約3000万人が暮らしている。同国は世界最貧国の一つであり、子どもの半数以上が慢性的な栄養不良に苦しんでいる。特に遠隔地では医療へのアクセスが極めて限られており、熱帯性サイクロンや干ばつが定期的に発生し、住民の生活基盤を破壊している。南部地域では人口の約30%しか清潔な飲料水を利用できず、生活状況をさらに悪化させている。

マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』

2台の高地形対応ウニモグU 5000は、改造後にマダガスカルの首都アンタナナリボに移送された。支援団体HoverAidとDEICHMANNファウンデーションの協力により、これらの車両は移動診療所として特別に改造された。医療機器、空調システム、水処理モジュールを備えたコンテナ構造が搭載されている。さらに、動力取り出し装置が発電機を駆動し、バッテリー貯蔵ユニットと組み合わせて完全に自立した電力供給を可能にしている。

DEICHMANNファウンデーションのプロジェクトコーディネーター、ヤコブ・アドルフ氏は「2台のウニモグを移動診療所に改造したことで、これまで医療インフラのなかった遠隔地域にも到達できるようになった。これらの地域で、以前は不可能だった医療ケアを提供できるようになった」と述べている。

マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』マダガスカルの移動診療所として活躍するメルセデスベンツ『ウニモグU 5000』

メルセデスベンツのウニモグU 5000は、過酷な条件下でも信頼性の高い移動性を確保する。選択可能な全輪駆動、ディファレンシャルロック、プッシュチューブ技術、ポータルアクスル、高い地上高を備え、極端なオフロード操作用に設計されている。また、最大1.2mの深さの水中走行能力も備えている。パワー160kW(218hp)、トルク810Nmの4気筒ディーゼルエンジンと、オフロード減速機能を含む8速マニュアルギアボックスが必要な動力を実現している。

移動診療所はDEICHMANNファウンデーションの包括的な支援プロジェクトの一部であり、同財団は長年マダガスカルで活動している。現地パートナーと協力して、持続可能な構造の確立を目指し、教育・健康サービスを促進している。Mobile Hilfe Madagaskar(マダガスカル移動支援)が医療スタッフを提供し、2025年には移動診療所で約30のミッションを予定している。

《森脇稔》

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