トヨタ自動車は21日、新型『RAV4』を世界初公開した。外観、装備を差別化した3つのスタイルをラインアップするのが特徴で、トヨタGAZOOレーシングが監修した「GRスポーツ」を初設定することも目玉となっている。
◆新型RAV4のコンセプトは「Life is an Adventure」

6代目にあたる新型RAV4は、「Life is an Adventure」を開発コンセプトに、だれもがこのクルマでそれぞれのアクティブな生活を楽しんでもらえることを目指した。5代目で刷新した「RAV4ならではの走り」をさらに追求し、新開発のハイブリッドシステムにより加速感を高めている。
パワートレーンはPHEVとHEVをラインアップ。PHEVには、トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。駆動システムの効率化や電池の大容量化などによりEV航続距離を従来の95kmから150kmへと伸ばした。また、モーター出力は12%向上しRAV4らしいワクワク感の高まる走破性を実現したとしている。

エクステリアデザインは、Big Foot(大径タイヤを強調)、Lift-up(高い走破性を想起)、Utility(使いやすい荷室空間)をポイントとしてデザインし、「どこへでも行けそう」なRAV4らしさを表現。
インテリアはSUVの機能性をベースに、ユーザーの使いやすさやエンターテインメント体験を可能にする空間を構築した。インストルメントパネル上面を約40mm低く配置し、見晴らしの良い視界を確保することで、運転しやすさを実現。スマートフォンとの連携を前提としたデジタルデバイスの進化と最適配置をおこなった。
◆走る楽しさ味わえるスポーティな「GRスポーツ」

都会的な印象の「CORE」、オフロード色を強めた「ADVENTURE」、そしてGAZOOレーシングのモータースポーツの知見を盛り込んだスポーティモデル「GRスポーツ」と、異なる3つの個性を揃え、多様なユーザーの好みに応じる。
GRスポーツは、機能美を追求したデザインや足回りのチューニング、ボディの剛性を強化。市街地やハイウェイ、ワインディングなど様々な道で安心して操れ、走る楽しさを味わえるスポーティなモデルに仕上がっているという。

フロントデザインは、進化したFunctional MATRIXグリルを採用、空力性能を高める前後スポイラー、ホイールデザインを採用している。公開されたプロトタイプは赤×黒のツートーンカラーで、GRらしいスポーティさを全面に押し出している。
走行面では20mmワイドトレッド化し、サスペンション・EPSの専用チューニング、専用軽量アルミホイールの採用などにより、高い操縦安定性を実現した。