AI搭載車両に新リスク、急拡大する自動車サイバーセキュリティ脅威とは

「VicOne 2025年 自動車サイバーセキュリティレポート」
「VicOne 2025年 自動車サイバーセキュリティレポート」全 1 枚

トレンドマイクロの子会社で自動車向けサイバーセキュリティ技術を手がけるVicOne(ヴィックワン)は、最新の自動車サイバーセキュリティ実態を明らかにする「ヴィックワン2025年自動車サイバーセキュリティレポート」を発表した。

2024年に報告された自動車サイバーセキュリティインシデントの総数は215件に上った。これらインシデントの中で、最も頻度高く狙われたのがクラウドおよびバックエンドの脆弱性で、それを悪用したランサムウェア攻撃、データ侵害、ソーシャルエンジニアリングおよびフィッシング攻撃が多く報告されている。データ侵害の事例では、その影響が100社超にも及んだものもあり、自動車業界における相互関連性と、1つの脆弱性が持つインパクトの大きさを示唆している。

2024年、自動車業界では530件の新たな脆弱性が発見され、この10年でその件数は右肩上がりに急増している。また、ハードウェアにおける脆弱性が最も多いものの、2024年はオペレーティングシステムやIVIシステムなど、ソフトウェア面の脆弱性が増加していることも特徴的。車両のコネクテッド化が進む中、ソフトウェアにおけるセキュリティ強化が急務となっている。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  2. 『デュカト』ベースで4名就寝を実現、トイファクトリーの新型キャンピングカー『ブルージュ』の内装をチェック
  3. 「日産始まったな」新型『キャラバン』が話題に!アウトドア向け装備も充実で「ますます魅力的」の声
  4. 噂の「ベイビー・ディフェンダー」は5ドアが有力! 人気に拍車かけるか…最終デザイン予想
  5. ドゥカティ初のミドル専用設計エンジン「V2」が日本上陸! 新型『パニガーレV2』から新章が始まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る