アルプスアルパイン、EMCテストラボの新棟が完成…車載機器の評価体制強化

アルプスアルパインの福島県いわき市のいわき開発センター内にEMCテストラボ新棟のイメージ
アルプスアルパインの福島県いわき市のいわき開発センター内にEMCテストラボ新棟のイメージ全 1 枚

アルプスアルパインは、福島県いわき市のいわき開発センター内にEMCテストラボ新棟を竣工したと発表した。車載機器のさらなる高精度化と信頼性向上を目的にEMC試験体制を強化し、自動車の安全性と快適性向上への貢献を目指す。

同社では次世代技術開発のため生産・評価設備の拡充を積極的に進めており、今回竣工したEMCテストラボ新棟もその一環だ。

自動車にはカーナビやエンジン、EVのモーターなど電磁波を発する電子機器が数多く搭載されている。これらは車内外の電子機器と電磁波による干渉を起こし、誤作動を招くことで重大な事故につながるリスクもある。こうしたリスクを排除し、自動車の安全性を確保するうえで、EMC試験は不可欠な評価プロセスの一つとなっている。

車載製品の開発を担ういわき開発センターでは30年以上前からEMC試験の設備を備えていた。しかし、V2X技術の急速な進化に伴い、試験に求められる周波数帯は従来の2GHzから10GHz程度へと約5倍に拡大。それにより試験項目、設備、工数が増加し、従来の設備では数と質の面において将来的な対応に限界が見え始めていたという。


《森脇稔》

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